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言いながら大地の手は、さらに下着の奥をさぐり、芳野のそれに触った。大地の大きな手の中に自分のものがあると思うと、顔から火が出るほど恥ずかしかった。
「かーわいいー」
「からかうな!」
「芳野って怒った顔、すげえ可愛いんだぞ」
「ばッ……」
「そう、そういう顔」
大地は急に前のめりになって芳野の唇をふさいだ。今度はぐいぐいと舌が割り込んでくる。息苦しさにもがいているそばから、下に伸びた手が激しく芳野を擦り上げた。
「お、元気」
「……っ…………」
抱えられたまま、腰がうねるような疼きに揺れるのを感じた。逃げたい。その未知の感覚を恐れて芳野は大地にしがみつく。
「やだ……っ」
熱が集中して、頭の中を真っ白にする。
いつもそうだ。大地はこうして毎週のようにやってきて、無理強いはしないけれども、来るたびにちょっとづつ芳野の砦を壊していく。
「反応はイイんだけどなー?」
涙目で見上げると大地は確信犯の眼差しでさらにキスを深めた。
開かされた足の間で、固くなった大地のモノが太腿に当たった。口中を侵してる間も、大地の指は止まることなく芳野を強く摩る。その刺激で駆け上がるように脈が暴れ、息が上ずった。
「だいち、やめ……っ」
「出そ?」
芳野はむずかるように嫌々と首を横にふった。せめて否定したい。あまりにも早すぎる。
他人の手でイかされるなどというのは羞恥だ。だが、ここでも大地は遠慮がなかった。
「出せたら今日はおしまい。な? だから我慢すんなよ」
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