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それからなんとか康太を落ち着かせ、布団を畳んで作ったスペースで三人、膝を突き合わせて座る。
「なんでカラストの爽、あ、えっと、都築さんが姉ちゃんと?」
「爽でいいよ。みんなそう呼ぶだろ?」
「あ、は、はい。学校の女子は、みんな爽って呼んでます」
緊張でガチガチの康太に対し、爽はアイドルとして爽やかに礼儀正しく、落ち着いた様子で話している。
ホント、普段の爽とはまるで違うんだから。
「康太くんのお姉さんとは仕事で知り合って、友達なんだ。困ってるみたいだから車でつれてきた。運転は好きだからね」
「そ、そうなんですか」
「うん。お母さんのことは聞いたよ。康太くんも大変だったね」
「い、いえ」
「早く元気になるといいな」
「あ、ありがとうございます!」
康太は固まった身体をぎこちなく動かして頭を下げた。
それでも私に小声で「姉ちゃん、芸能人と友達なら一言言えよな!」なんて囁いてくるから、意外とミーハーらしい。
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