深夜2時45分

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深夜2時45分【詩】 アルコールと香水に酔いしれて 大声で笑い、泣き散らかした そんなときも過ぎて 照明も、スモークも消えた 深夜2時45分 浮つく気持ちと足取りは しばらく落ち着きそうにない 忘れたくない この瞬間・この気分 一瞬のタイミングのズレで 踏み外してしまいそう 人生は長い長い階段 登るも苦行 降りるのも苦行 誰もこんなところに 居続けるつもりなど なかった はずなのに なのに…どうして ガソリンの香りが懐かしく感じるようになったのは いつからだろう 僕らはいつの間にか 階段を降りはじめている 気づかぬうちに 後ずさる気持ちと骨まで凍りつくような恐怖に 操られて 人生は長い長い階段 登るも苦行 降りるのも苦行 誰もこんなところに 居続けるつもりなど なかった はずなのに なのに…どうして 子供のように地団駄踏んで 上へも下へもいけず 立ち尽くす そして、忘れる この世にの残酷なルールを でも、時々ふと 頭をよぎる 忘れていたいのに なぜ… 砕け散る心が痛いのに なぜ… まだ、光がくるには早い深夜2時45分 ドアを開けて 皮膚に風感じて 消えていく体温と パーティーの残響に 涙がこぼれる 熟れた果実が落ちるように ためらうことも 前兆もなく 涙を流しっぱなしで 光を待つ 午前2時45分 一歩前へ 心が叫ぶ そんな午後2時45分
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