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「ソウタ(の歯)、大好き」
「俺ッ、もぅ、あんっ、ふ、イくっ」
歯を齧りあいながら一緒に性器を擦り合わせて同時に達する。
強く抱きしめられてうわ言のように耳元で30回くらい好きっていわれて、必ず最後は語尾をあげて聞かれる。
「好き?」
「好きだよ(歯が)」
歯が、っていわれるより俺がって言われた方が嬉しい、って言うから最近は『歯』という言葉が漏れないように少し気をつけてる。
俺の答えにソウタのアレがまた少し反応する。軽いキスの雨が降ってくる。ソウタの上の歯列を甘く噛む。尊い。
「ねぇ、触って」
俺の右手がソウタのアレに導かれる。俺のとソウタのが混ざってべとべとしてる。でもそっと触れた途端熱を帯びて硬くなる。
「あっ。あっ。もっと。すご、いい、んあっ。ひぁっ」
口の中により深く舌が差し込まれて、ちょっと低めの上ずった喘ぎ声が俺の口の中に漏れる。下の歯をそろそろと舐めていると、熱い息が喉をくすぐる。
「んんっ、はっ、アアッ、んう、もっと、んんっ、ごめっ、見たいっ」
口が離れていって俺を見下ろす。
ソウタの表情は享楽が溢れ出るようにもの凄くいやらしくて、唾液にまみれた口元を舌が這っている。そのすき間からチラチラ見える歯も凄くいやらしい。
ソウタの目は自身を擦る俺の手に釘付けになっていて、くひひ、とか変な音を漏らしながら俺が擦るごとに喘ぎが大きくなり、その度に開かれる口から覗くエロい歯が俺を挑発する。
「あん、もうイく、駄目、はあっ、ふわぁ」
一際大きく口が開かれ、少し上を向いた顎の先に奇麗に並んだU字型の上歯列が歓喜に震えるさまがくっきりみえる。エロい。至福。
俺の胸に倒れ込んだソウタは頬を胸骨に擦り付けて、また、好き、と呟く。そっと頭を撫でると柔らかな髪の毛が少しくすぐったい。
でも、これってキストモなのか? なんか違うと思うんだけど。
でもソウタはキストモって言い張る。キストモだからいいんだって。もの凄く誤魔化されている気がする。
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