歯ヲ齧ルの3

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「ソウタ(の歯)、大好き」 「俺ッ、もぅ、あんっ、ふ、イくっ」 歯を齧りあいながら一緒に性器を擦り合わせて同時に達する。 強く抱きしめられてうわ言のように耳元で30回くらい好きっていわれて、必ず最後は語尾をあげて聞かれる。 「好き?」 「好きだよ(歯が)」 歯が、っていわれるより俺がって言われた方が嬉しい、って言うから最近は『歯』という言葉が漏れないように少し気をつけてる。 俺の答えにソウタのアレがまた少し反応する。軽いキスの雨が降ってくる。ソウタの上の歯列を甘く噛む。尊い。 「ねぇ、触って」 俺の右手がソウタのアレに導かれる。俺のとソウタのが混ざってべとべとしてる。でもそっと触れた途端熱を帯びて硬くなる。 「あっ。あっ。もっと。すご、いい、んあっ。ひぁっ」 口の中により深く舌が差し込まれて、ちょっと低めの上ずった喘ぎ声が俺の口の中に漏れる。下の歯をそろそろと舐めていると、熱い息が喉をくすぐる。 「んんっ、はっ、アアッ、んう、もっと、んんっ、ごめっ、見たいっ」 口が離れていって俺を見下ろす。 ソウタの表情は享楽が溢れ出るようにもの凄くいやらしくて、唾液にまみれた口元を舌が這っている。そのすき間からチラチラ見える歯も凄くいやらしい。 ソウタの目は自身を擦る俺の手に釘付けになっていて、くひひ、とか変な音を漏らしながら俺が擦るごとに喘ぎが大きくなり、その度に開かれる口から覗くエロい歯が俺を挑発する。 「あん、もうイく、駄目、はあっ、ふわぁ」 一際大きく口が開かれ、少し上を向いた顎の先に奇麗に並んだU字型の上歯列が歓喜に震えるさまがくっきりみえる。エロい。至福。 俺の胸に倒れ込んだソウタは頬を胸骨に擦り付けて、また、好き、と呟く。そっと頭を撫でると柔らかな髪の毛が少しくすぐったい。 でも、これってキストモなのか? なんか違うと思うんだけど。 でもソウタはキストモって言い張る。キストモだからいいんだって。もの凄く誤魔化されている気がする。
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