きっと まもる

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このお話は、生まれながらの性分で、 前時代的なノリの、不器用すぎる男の子が、 一途な真面目すぎる正義感で、 オカッピキのようになってしまったお話です。 彼は、誰もが凍え、自然と猫背になる寒い 冬のときには、                 ⛇ 自らのダブルコートの毛並みを活かして、 己の体毛でミノガサを作り、 ☃ 外には誰もいないような囂々と吹き付ける 吹雪の日でも、         ⛄ 頭に雪を積もらせたままで、まん丸な目を 細め、カラダをはって自主的に定めた彼の 管轄を走り回り、 🌞 ガツンと圧のある、呼吸するだけでも胸が 苦しくなるような、夏の猛暑の日でも、 外に出て、              💦 虚ろになる意識の中、懸命に、お役の為に、 ウロウロと、パトロール巡回をいたします。 🚓… そうなのです、 彼は、365日、全力で頑張ります。     …アン!アン!… ~ ちゃんと、視ておかなくっちゃ、   ボクが、このお庭を守るんだから!        うーん、大丈夫かなぁ… ~ …🏠 彼は、足が極端に短くて、前から見ても、 パット👀、ㇵの字、の変なところから? 足が伸びているような感じに見えちゃう、 だから?バランスが悪く、 …アン?… 駆け出しても、思うほど、速くなく… …アン!アン!… なんだか、 モタモタしてしまう赤柴犬です。 …アン!… 多少、太めで…、 タヌキ?顔、だからなのか… …アン?… 「赤柴です!」っと、そう、 名のっておかないと、時には、 ほかの動物の仲間と 間違われてしまうのです。 彼は、新しくできた街の中にある、 小さな家の、小さな庭、の、 その庭が、 周りにいるチッチャな動物たちの、 「寄り道」の場所になっている、 その家の子、で、 小学3年生の、ノリ君のバディです。             🎒… …アン!アン!… 彼は、家の中で飼われていますが、 いつも、 この家の小さい庭が気になるので、 家の中から、 そんな外が一番よく視える、 リビングの、 大きな掃き出し窓の近くを、 ずっと、チョロチョロ、 ウロウロしちゃっています。             まだまだですが、もう、これは… この世の中では見なくなった、 「オカッピキ」としての意気込みを 感じさせます。 …アン!アン!… おや… ノリ君の家の前の道路から、庭への アプローチに整えられた石畳の通路を、 我が物顔で、貫禄を出し、 ゆっくりすぎるスピードで横切って いく、22lb?ほど、ですか、 これは…たぶん、             ⚖…🛍 10㎏くらいの、太っちょな、 山吹色と白色の毛並みの、 オジサンのブチ猫さんです。 🍰? 🐟? 🍗?   …😼? こんなに見事にムックリと肥れる ものなのですねぇ、時々、 見かけますが、 今日は、朝一番にやって来ました。 猫ちゃんだけに、足音は聴こえないのですが、 真ん丸だから、ドスンドスン!って感じが 出ちゃってる歩き方で、 👣…😼 マイペースにノソノソと、ゆっくりだけど、 堂々と?しています。               😸…👣 🍂…           …🏠? それがまた、まだ、家の中にいる、 外に出られない彼を、 ブチッ!と、 警戒モードにさせているのです。                ⚡…! …アン!アン!… !📣.。o○✖             …👀! ~ 駄目ですよ、 そこは、お母さんが、朝一番に、 掃き掃除をしたばかりじゃありませんか、 やめて下さい、ほら、あなたのその 太っちょなシッポ!また、 生け垣の落ち葉をバラバラに 散らかしちゃったじゃないですか!~ 🍂…        …アン!アン!…    …🍂 ~ もぅ、どうしてそんなに、  スマシタ顔で、ワザワザ  お庭を散らかしていくのですか、  ダメです!あのね、ボクは、  そのような行いは許しませんよ! ~ 🍂… …アン!アン!…            …🍂 ~ もぉ!せっかく、 お母さんが、掃き掃除を 終わったばかりなのに! ~ 🌺… …アン!アン!… ~ 仕方ありませんねぇ、も!   ここを通るのならば、   少しは気をつかって下さいね… ~                …🍂 📢....。o○☡! 彼は今、見張りをしている、リビングの窓ガ ラスをガリガリ引っ掻きながら、さも当たり 前のように、庭を通り抜けようとしている、 太っちょなブチ猫さんに懸命に訴えています。 でも、そんなこと、全くお構いなしに、 このブチ猫さんは、そのシッポで、 ワザワザ、庭を散らかしながら、 🍂🍂…             🍂 ゆっくりと、そして堂々と、 彼💦の目の前を通り抜けていくのです。               …🍂🍂 このブチ猫さんは、 大物なのですよ、   ^ ^           (=-。-=)y-゜゜゜ 先日、日が落ちて、もう庭は真っ暗な時間に なっていましたねぇ…、そんな時間、に、 🍂… オカッピキな彼は不覚にも気づきませんでし たが… 🌙…°*⊛ ˖°⊛*°˖✧★°*⊛*⊛*°˖✧* *✧˖°⊛*✧˖*°**⊛*°*˖°*°˖✧★⊛˖°⊛*°˖ ✧⊛*°˖✧˖°⊛★** * ˖°⊛*°*˖°⊛*°˖✧* 彼がいつも見張りをしているこの窓を お母さんが網戸にしていましたから、 リビングに置かれたテレビから出る 賑やかな音や、            📺…♬♫♬ 隣のキッチンでの食事づくりの、 「ガチャガチャ」と食器などのぶつかる音に 交じって、 🎶☕🥄🍚🥢🎶🍵🥄🍜🎶🍝🎶🍛 「みゃぁぉ…」って、 か細い、鳴き声が微かに聞こえまして… まるで、誰かを呼んでいるかのようでしたの で、そちらの様子を見てみると、 このブチ猫さんが、 リビングの、すぐそこ、テラスのところに、 丸みのある「猫背」で、ドッシリと、後ろ足 を曲げて「正座」するように座り、これまた、 ぶっとい前足を、窓の下枠に伸ばして 今にも、網戸を『スゥ〰』っと、そっと、 静かに、自分の手で、開けようとしているの です。                 👐… すっかり、庭には明りが無く、真っ暗なので、 それが、ブチ猫さんとは、 家の中の者は、全く、気づきませんでしたよ。 ✨お見事です!✨  ワザワザ、声を聴かせて、 でも、自分の、気配を、隠せるなんて… それも… 中に入りたい?のではないようで… 大物役者ですよね。彼なんて、オカッピキ モードは解除されていたので、 リビングに居ながら最後まで、 全く、 ブチ猫さん気づきませんでしたからねぇ。 ご機嫌で、おちゃらけながら、目の前の、 お気に入りの、テニスボール転がしに、 集中! 🎾…           …⚾?  『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 夢中になって、ゴロンゴロン転げ回って…                🛋 📺🎶 まぁ、 彼のそんな天然なところを見透かされ て、ちょっと油断していたところを、 …🍂 揶揄われて しまったのでしょうか… 🍂…           でも…? これは…もしかしたら… 『ご挨拶』❓それとも… こんな彼なので、心配をしてくれて… その様子見に… 静かな、 『見守り』❔なのでしょうか…              🍂🍂… いつも、彼にあんなに騒がれても、 気に留めず、毎日この庭に登場して… 🍂… そうですよねぇ…、ですから… このブチ猫さんは、それからも、 この庭を、ノソノソと、ゆっくり、 当たり前のように、通り抜けていくのです… 🍂…               …🍂 🐈....✧♡ …アン!アン!… あれ… ようやく、 ブチ猫さんが通り過ぎて行ったか と思ったら、             🐈…? 彼はまた、 何か、気になってしまったようです。            👀 …❕ 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 こんどは… 🌞… リビングの見張り窓のところで、 ジタバタと、 オカッピキモードを全開に、彼の小さな、 三角形の耳がピィーンと立っています。 この耳は、彼の気になる音が、 どこからか聞こえると、 左右、それぞれが別々の動きで、 気になる方と、 気にしたい方とに、自由に動きます。 いま、彼の耳は、右側が、庭の方に、 左側がノリ君の部屋の方に向いて 「ピクピク!」しています。          …ピィ~ン!… …ピクピク!…        …ピクピク!… 👀…❕ …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 ~ あっ、まただ!この鳴き声は…    今度はカラス君だ、もー、        やめて下さい! ~       …アン!アン!… 📢.。o○ ✖! ~ あぁ―、なんでかなぁ、   ボクは、ここを守らなくちゃ   いけませんから、困るんです。   勝手なことをしないで下さい! ~ 『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 …アン!アン!… ~ あーぁ、それは、   お母さんとノリ君が、   大事に育てている、   ブルーベリーの木じゃ   ないですかぁ、   うわぁー!せっかく、   楽しみにしている、実を、   そんなに簡単にパクパク    食べないでください! ~ …アン!アン!…              👀…‼ ~ ノリ君だって、「そろそろだね!   今日かなぁ、明日かなぁ…」って   摘みとるのを楽しみにして        いるんですから… ~  …アン!アン!…              💥…! 『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 ~ カラス君、やめて下さいってばぁ―    どうしたら善いのかなぁ、   困ったなぁー、ボクのこと、   分かっていますか?    ボクが、このお庭を    守っているんですってばぁー ~ 🎶📣... ✖!             🥦🥦🥦🥦 なんと今度は、ここからほど近くの、 こんもりと、木々が寄り集まった、小さな森 から飛んできたカラスさんが、狙いを定めて、 この小さな庭にある、たった1本の、ブルー ベリーの木に、わずかに実った、お母さんが、 一粒一粒、大切に手入れをしていた実を盗み に来ました。 本当に、お利口さん。 ちゃんと、甘酸っぱい味を 知っているかのように、 見事に熟した実だけを選んで咥えています。 このカラスさんは、この街に残された、 わずかな自然の緑の中で暮らしています。 ここからみると、ほんのチョコット、ですが、 きれいな濃い緑のクヌギの森に、このカラス さんも暮らしているようなのです。              🥦🥦🥦 そこでは… ずいぶん昔から踏ん張っている、大きなクヌ ギの木があります。 🥦🥦 ノリ君は、ときどき、ドングリの独楽を作る ために、まん丸い実の中でも重心の安定した、 コロンコロンとした、ドングリをとりに、 訪れたりもするところです。 ドングリって、 いろいろな形があるのですね。 🥦🥦               🥦🥦 コナラのドングリは、小さくて細長い実で、 ポツポツのある帽子をかぶっていて、 やっぱり細長い実の、アカガシのドングリは シマシマの帽子をかぶっているようですね、 👒?             🍒 なかには、双子のドングリもいたりします。 どんぐりの種類は、日本固有種で20種以上 もあるそうなので、比べてみるのも面白そう です。               …🍂 🕵 あ… このカラスさんは、彼が家の中から、 いますぐには出られないことを 分かっているのです、              🏠…✖! だから、 さほど、慌てることもなく、ジックリと、 時間をかけてまで、ちゃんと美味しい実だ けを選んでいるようで、 🕵                ?🔭 いまは、この家の、一番高い、2階の屋根に ちょこんと、とまり、 🕵 顎を突き出し、首を伸ばして、左右に肩を ユラユラしながら見下ろして楽しみながら、 物色しています。 🕵 そうして… 高さは2mもないブルーベリーの木に、 何度も「バサバサッ!」っと、 飛びついています。 🕵 そんな目にあっているまだ細いブルーベリー の木は、堪ったものではありません、カラス さんの勢いに耐えられないように、 限界!まで、今にも折れそうなくらいに、 実の付いた枝を曲げられて…、痛々しいくら いです。              …痛い…             …痛いです!… 🏥…! …アン!アン!…       💥…!   『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 🚑…! 彼は、そんな、スマートすぎるカラスさんの 為業を見つけると、またまた、オカッピキモ ードで、家の中から、大声で叫んでいますが、 でも…その鳴き声だって、 「ワンワン!」と覇気があるような鳴き声で もなく「うぅ―ぅう!」と、迫力のあるもの でもなく「ガルルルル!」と、恐いものでも なく「Bow wow!」でも「Woof woof! 」 でもなく… …アン!アン!… ですから💦… カラスさんにはやはり、 効き目が全く、ありません。 …アン!アン!…        …アン!アン!… でも…そんなこと、 叫び続ける彼だって承知しています。 それでも、気持ちはワナワナ💦して、 ジタバタ💦と自然にカラダだって動いて しまうのです。 『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 …アン!アン!…         …アン!アン!… あっ!突如、彼は振り返り、バディの、 ノリ君の部屋に急ぎます。 ノリ君に知らせて、 自分を庭に出してもらうためです。 なにせ、 彼は自分では、 ドアや窓を開けて外に出られませんから… …アン!アン!… ~ ノリ君、急いでボクを、   お庭に出して下さい。   ボクの「仕事」です。   ボクは、お庭を守るんですから!    ねぇぇぇぇ!      急いでくださいぃぃぃ… ~ 🚓…! ノリ君は、それとは対照的に、ゆっくりと 起き上がり、そっと、近寄ると、 「 あれ、また?    お庭に出たいんだね、   そんなに慌てないでよ、   分かってるよ、   いま、出してあげるから、           大丈夫? 」 🎒…             …⚾ 自分の部屋で、 寝っ転がりながら漫画をみていたノリ君は、 彼の慌てブリをみても、いっしょに慌てる ことはありません。                📚… 彼の性分が分かっていますから… ただ… 彼が、ケガをしないかは心配なのです。 だって、彼は大事なバディなのですから。   ???              ???  「 なんで、そんなに…   お庭が気になるのかなぁ?   良いじゃない、みんなと仲良く、      お庭で遊べばいいのに…」 …アン!アン!… ノリ君は、ジタバタと興奮する彼を小脇に抱 えながら、ゆっくりと庭に向かっています。 彼の慌てようとはおかしなくらいに、正反対 の様子です。 そうですね… 少しでも、彼を、落ち着かせようとしている かのようです。 彼は、それでも、興奮したまま、 ノリ君に抱かれたままでも、短い足は、 走っているかのようにジタバタとバラバラに 動いちゃっています。            …バタバタバタ… 👣…     …アン!アン!… ~ 良いんですよ。これは、   ボクの「仕事」なんですから、   ノリ君には関係ありません。   ですから、ボクをお庭に    出してくれれば良いんです ~ …アン💦アン!…           🏃🏃🏃… ~ あーあぁ、でもノリ君、   なるべく、早く、です。   やっぱり、   早く、お願いします。だって、     早く行かなくっちゃ💦 ~ …アン!アン!… オカッピキな彼の臨戦態勢はマックスです。 どうなることやら…              👀…💦 …アン!アン!…  ~ 今日こそは、カラス君に    負けませんよー、    ボクは、絶対に認めません。    ここでは、あなたの勝手は、         ユルシマセン! ~        …アン!アン!… 📢.。o○✖✖ ~ いいですか、ちゃんと、   理解してくださいよ、   お母さんは、いつも、いつも、   朝早くからお庭掃除をして、   庭の木たちに毎日お水をあげて ~     …アン!アン!アン!… 🎶📣...✖✖! ~ 懸命に手入れを欠かさず、   大切に、庭の草花を、木を、   育てているのです。   ですから、そんなに、   勝手なことをしてはいけません。   カラス君、やめて下さい!      いけませんよぉぉぉ! ~ やっと… 事件現場に到着できた彼は、勢いに乗ったま ま休むことなく、高い屋根、の、上で、 顎を伸ばし、ツン!とスマシテいるカラスさ んに訴えかけています。               🕵…? 己の、あまりの大声に、カラダは前後に動き、 ピョンピョン!と、ジャンプ!も加わり、 シッポはブンブン!ものすごい勢いです。 …アン!アン!アン!…       …アン!アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 そんなに口が開けられるのか、と、ビックリ するほど、大きな口を開け、      …アン!アン!アン!… 🕵…! 地上6mほどの、カラスさんと同じ色、黒色 スレート瓦屋根に向かい、いまも、とぼけた 様子のカラスさんにも、絶対に、届け!と、 叫び続けています。 …アン!アン!アン!…        …アン!アン!アン!…   『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 凄まじいとのことは、このこと、いつ、彼は 呼吸をしているのでしょう、休みなく吠え続 け… …アン!アン!…      …アン!アン!…           …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 あーあ、でもね… やっぱり、カラスさんが一枚も二枚も上です かねぇ、 🕵…⁉ なんてったって、賢いから「駆け引き」がで きますものねぇ、それに対して、 彼は、前進と後進、一直線には動いています が、いつも「真っすぐ」な、だけ、ですから ねぇ… 『タタタ💦…』 🔁 『タタッ!』 …アン!アン!…         …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 そんな、カラスさんは2階の屋根の上から、 また、トボケタ、キョトンとした顔で、 🔭                🕵..? 彼とは、「同じじゃない」余裕のあるニヒル な横顔まで魅せます。それも、目を細めて、 首をかしげ、 「なんで、そんなに騒がしいの?」 なんて感じで、        『ニヤっ!』( ̄▽ ̄)* …アン!アン!アン💦… 庭のブルーベリーの木の前に陣取っている彼 を、高い処から、見下ろして、眺めています。             『ククッ…』 🕵👓… …アン!アン!アン💦… カラスさんは、 チャンと、👀!相手を視て、 その間、停まって、 ❔ 考える事 ❓ が、できるんですね… ???        ??? ほぉ…どうでしょう… 🌺…           …🍂 それとも、 やっぱり、小さい庭の地面レベル、 グランドラインが縄張りの彼と、 ?✈…         🚁…?  空まで手に入れた、その広いテリトリーを 持つカラスさんの、    ...🌏 🕵…👀?               ?…👟👟👟👟  4足小動物と、 翼をもつ者との、「差」ですかねぇ、 哀しいかなぁ、彼の叫び!はカラスさん には、ゼンゼン届いていないようです。            ☁☁☁… …アン!アン!…        …アン!アン!… …☁☁ そんな… にらみ合いがなん分ほど経ちましたか… 🥅… ⚽… 🏃…    👀?… 緊迫した、臨戦態勢… 先に動いたのは、 余裕にみえたカラスさんの方でした。 🕵             …🏹 「バサッ、バサッ!」っと、ワザワザ騒々し い羽音を、彼にはこの音を出せないでしょう と云わんばかりに響かせて、 🌀 … ➤         🌞…? 颯爽と急旋回し、「ヒュ――!」っと、 🏠🔃         🔃 ➤ 小さく見えている彼の、鼻先、スレスレ、 の、ところを通過しました。 … バサバサバサッ!… 👀🕵…    💥‼            …👀⁈💦 うぅ―ん、凄いですね… …お見事💦です… …アン💦    …キャン💦… 『タタタ…』 🔁 『タタッ💦』 …アン💦アン💦…      …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ💦』 …アン!アン!…        …アン!アン!… これが、 このカラスさんの得意な、 「体当たり作戦」の フェイントですかねぇ、 📔…🕵? それにしても、 カラスって身体が大きいですねぇ、 その下で、チョロチョロする彼が、 一瞬、見えなくなるほどです。 🕵👓… このカラスさんは、 羽を広げると、その幅は90㎝ほど。体重は、 3lbほどで、1㎏ちょっとくらいですかねぇ、 それに対抗する、彼は、 体重では勝っていますけど、何せ、 ジャンプをしても、ゼンゼン低いので、 けっして攻撃にも防御にもならずに、              守備範囲の広いカラスさんには、 体当たりもできません。 🕵…? やっぱり、分が悪いですよねぇ… …アン!アン!… …アン!アン!… 『タタタ💦…』 🔁 『タタッ💦』 彼は休まず、ずっと叫び続けながらも、 カラスさんのあまりの俊敏な攻撃の勢いに、 ズリズリッ!っと、元気に吠え続けるワリに は、後退してしまいました。あぁ…  🏠…            …🚔   🌀 … ➤  💥  …! 🔜 …アン!アン!… …アン!アン!… すると、どうでしょう、 彼のお尻には、静かに見守る、ブルーベリー 枝が、ツンツン!と突きあてられて、これは、 …アン!アン!…          …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 そうですね、動けないけれど、 彼を応援しようと、ブルーベリーの木も、 後押しをしています。 そうです、 彼は、お母さんのためにも、 ノリ君のためにも、 🕵…✖ このカラスさんに、 負けるわけにはいきません。 …アン!アン!… 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 …アン!アン!… …アン!アン!… 彼には、いま、      …👒 いつも楽しそうに庭の手入れをする、 お母さんの優しそうな微笑んだ顔や、 👗…                   …🎒    嬉しそうにブルーベリーの実を摘む、 ノリ君の、 ハニカンダ笑顔が頭の中に浮かび、 🧢 その、家族を守る?ため、 力を出し切るよう に叫び続けて頑張っているのです。 🔊.。o○『 カラス君‼ ダメです‼ 』 『タタタ… 』 🔁 『 タタッ!』 …アン!アン!… …アン!アン!… あら、ら?でも… 大人なカラスさんの対応でしょうか、 🕵…! 2階の屋根に陣取っていたカラスさんは、 「ピョン、ピョン!」と、何度か屋根の上で 小さくジャンプしたかと思ったら、 森の方へ飛んで行ってしまいました…               🥦🥦 🥦🥦  🔀    🎈... なんですか… 意外にアッサリしていますが、もう、 ブルーベリーに飽きたのかもしれません。 しっかり、美味しいところだけ、 食べていきましたし… …カラスって、そんなもんですよね… 🕵?      (‘◇’ )ゞ 『 …かぁ~? 』 彼の方はどうでしょう、 ノリ君も心配していました?が… あまりにウルサイと、いつも、 叱られるのは、彼、なのです…  …アン ❣ アン ❣… ~ ふぅぅぅぅ!   カラス君は退散ですね!   ボクの話し❣ を   分かってくれたんですね、       良かったです💦 ~ ???       ???            …👓🎩? まぁまぁ💦 … そういうことで… 彼がいま、 気になっているのは、ノリ君の家の、 この小さな庭の平和なのです。 彼はまだ、 ここしか、知らないのですし… ここが、彼の、全世界なのですもの、 だから、こんな小さい?ことで… そうです… ノリ君の家族、お母さんにしても、 この家のこと、と、 家族が住む、この町の中のこと、 🥕 🥔 🍅 🥛...          🍊 🍑 🍏 🍇 だから、お母さんは、今日の、 スーパーの特売品のことが重要ですし、 🏪                     📰🗞  👀...! ノリ君は、 自分が通う小学校の、担任の先生の、 ご機嫌が、毎日、一番!の、 気がかりです。 🏫…                      ...🎒  皆、そうなのですね… 📚...                       ...📖🖊 自分が、 いつも一番長く過ごす場所の事は、 頭の中が、イッパイになるくらいに、 気になるんですねぇ、 よそ様からみたら、 それが小さな、些細なことでも… …アン?… まだまだ、そんな、小さい彼ですが、 これから、ダンダン大きくなって、 ドンドン、と、 いろんなところに往けるようになると、 もっと、 世界が広がっていきます。            .。o○ 🌏 そうしたら… こんな、小さいこと?も、 気にならなくなるかもしれませんね。             …🌙 🌏… だって…         …みやぉ… アッチでも、コッチでも、   🐈… いろんなところで、きっと、 ワクワクすることが待っていますから… 🔭 …🌠  🎾… 🏀…? ⚽…  ⚾…❣  🏊 …? 🎣…❣ 🎏…?   ⛄ ⛇ ☃ … ❣    ⛸ …?  🍉…? 🌙…🍡…  🍒🌸 … 👀 ❣  おやおや…               … ❣ … これはどうでしょう、 静かになったと思ったら、彼は、 もう、満足しているみたいです、 ケロッ!として、オカッピキモードは、 OFFになっています。                   水飲み場近くで、 ゴロンと身体を横にして、 エキサイトしたカラダを冷やすため、 クールダウンして休憩しています。 … ハッハッハッハ …           … ズリズリ… いまは、「 フセ 」をしています。 お腹を地面につけて、 冷やしているんですね。 かなり、興奮したので、 呼吸はまだ少し、 「ハフ!ハフ!」していますが…          … ズリズリ ❣… ⛲… この、 水飲み場は、彼が庭の中でも居心地の良い、 と感じる、芝生の部分の、 隅っこにありますが、こんな小さな庭の 水飲み場でも、好んで集まってくる、 足が細長いショウリョウバッタさん、 オスを背なかに乗せている事もある オンブバッタさん、 怒ると羽を広げるオオカマキリさん、 チョッと 👉突くと まるまる○ダンゴムシさん、 そんな、 小さい生き物だけでも賑やかですよ。 そうですね、そんな、 小さな生き物、の、中で…              🐞…? テントウムシさんは、 生け垣の葉についたアブラムシを食べる ので、お母さんから感謝されています。 🐞…               👆…パチパチパチ!👏 このテントウムシさんは、先日、 🐞 ノリ君と、散歩に出かけた遊歩道から、 彼に、チャッカリ、とまって、 この庭に来たのです。             …👍! 🐞...ピタッ ❣ 🍂や、種、虫…と、けっこう、 様々な者が、 彼のカラダ?モフモフの毛の中に、 くっついて、隠れてついてきますが、             👀…? … アン? … テントウムシさんをお連れしたことは、 彼の「お仕事」‼ お母さんの、👌お役に、立てましたね! 🐞…❣    …アン ❣ アン ❣ …              ⚾… このテントウムシさんは、 赤紋が2つのナミテントウさんです。 🐞 黒い斑紋のタイプでは、農作物の害虫といわ れる、オオニジュウヤホシテントウもいて、 区別は難しいですケレド… 🐞... テントウムシの斑紋は彼らのチャームポイン トですが、種類が多いので、この、紋様の研 究をしている人がいるくらいです。 🐞 こんど、私もテントウムシの斑紋について注 意しながら観察してみようと思っています。               🐞...    …アン!… 🐞... 彼は、水飲み場を独占しないで、そんな昆虫 たちの邪魔をすることもなく、仲良く水飲み 場を共有しています、 そうそう… ⛲ そこの水飲み場の近くには、毎年、たくさん の、柔らかなレースのような、可憐な花を咲 かせてくれるムクゲの木が居てくれて、そこ を守っています。 🌺...                             🐞... この木は、いつも冬になる前までに、小さく 切っておいても、すぐに、また、ものすごく 速く成長します、 🌺 春になると、忘れることなく成長が始まり、 暑くなるころには、また、美しく上品な、 優雅な薄桃色の花を、たくさん咲かせます。 🌺 この木には、 その花を好む、小さくて、 ✨テカテカ✨に光った コガネムシさんたちや、 3mmほどの「﹅」    …👀! 黒ゴマのような姿の、 ﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅﹅… 1列にきちんと並んで、 速足で進む蟻さんたちも、 巣穴から甘い香りのする この木の幹にまで長い列を作っています。 👀…!彼らは、常連客ですね…                それに… 🌺 そのムクゲの木の、もとには、 後ろには、下がることのできない、 ぎこちない動きの、 ロボット?のような、 ブリキのおもちゃ?のような、 でも… よく視ると… かなり小さな🦕?🦖?のような? 🐊のような? カナヘビさんが出てくるのですが、            🐍?… 🦎… ちょうど、太陽が元気な、 チョッと暖かい日、に… ほらほら… このカナヘビさんは、 何歳くらいでしょうか … 1年前よりも一回り大きくなって、 シッポの先までだと、20㎝ほど、で、 かなり…、 去年よりも存在感が出てきました。              …🐍 ✖ シッポも、とても長く、どんどん立派に なっていきますが、その性格は… 多少神経質な、でも、 穏やかな性格なようで、               🦎… 庭に、登場するときは『 ササッ!』っと、 出てくるのですが、その後、しばらく、は、 『 ジ――ッ!』と、していて動きません。 …🦎 まるで、「ゼンマイ仕掛け」みたいに、 勢いよく動き出したかと思ったら、急に、 『パタッ!』っと、止まったりするのは、 周りの様子を視るのに、 時間が、かかるため?なのでしょうか…              🦎 それに、 🦎 カナヘビさんから見ると、 ずいぶんと大きなカラダの彼が、 近くに寄って、そんな、  …👀❣ ロボット顔にくっつきそうに、            🦎 『クンクンクン❣ 』と、鼻先を近づけても、 しばらくの間どころか、  🦎        …ぴたっ!…    …じぃ〰!… 🌺… ズット!固まって、動きません。            🦎 ですが… やはり、気に障ったのか…、突然、 「バタバタバタバタ―!」と、  両手足をバラバラに、バタつかせ、 その長いシッポで、のけ反らないように、 舵を取り走り出します。 🦎…⁉            …パタパタパタ… そうして、1mも進まないうちに、また、 「パタッ!」と、「ピタッ!」と、 動かなくなるのです。 これを、よく、繰りかえしています。 ⚾…           …🦎    … アン ❣ …         🐍…✖ 彼は、 そんなカナヘビさんが、 大好きな遊び相手で、 今日も、 さっそく見つけると、嬉しそうに シッポをフリフリしながら、鼻を近づけ、 ちょっかいを出しています。 🦎?       …♡クンクン…    …ツンツン♡…             👀 … ♡ …タッタッタ ❣ …     …タッタッタ ❣ …           …タッタッタ ❣ … あっ…                 ⚾ 彼は、お気に入りの、テニスボールを咥えて 持ってきたかとおもったら、カナヘビさんの 目の前に、ポトン!っと、落としました。           ⚾? 🦎…?              …☘🍀☘ …アン ❣… 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ ❣』 ???     ???      ??? でも… これは、どうでしょう、 🦎?          ⚾ …! いっしょに? このボールで 遊ぶのには無理がありますが… … アン ❣ …        … アン ❣ … ⚾…          ?… (ヾノ・∀・`)… ムリムリ💦                🦎…? 先ほどの、戦闘モードで、カラスさんと対峙 したときとゼンゼン違う、彼はお遊びモード のようですね。              🐊… ✖! … アン ❣… 『 タタタ♡…』 🔁 『 タタッ ❣』 ☘🍀☘ 一見、傍から見るとカナヘビさんは迷惑そう ですが、彼が庭に出てから、しばらくすると、 カナヘビさんも出てくるので、               ☘🍀☘ この頑なな「堅い」?表情から察するのは、 難しいのですが、 🦎 カナヘビさんの方でも、この時間を、楽しん でいるようにも感じられます。彼が纏わりつ いても逃げ出さないで、                🦎 そこにいてくれますから。 ☘🍀☘         … アン ❣ … ⚾ 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ ❣』 ☘🍀☘ 彼は鼻先でテニスボールを転がしながら、 ピョンピョン跳ね回り、とても、無邪気です。 カナヘビさんは、キョトンとしていますが、                ⚾ あと何年かして、もっと、カナヘビさんが おっきくなったら?ボール遊びも?… ☘🍀☘ … アン ❣…        … アン ❣… ???    ???    ??? ヾノ・∀・`)… ダカラ… ムリムリ …          🏀…? ☘🍀☘ ゼンゼン ボールの方が大きいから… ね…          🦎…? … アン ❣ … … アン ❣ … まぁ… これは、それなりに、 カナヘビさんと遊んで いるのですね、 そうそう、              👀…? 彼が、先ほどみせた、 オカッピキな「戦闘モード」は、 🚔… これは、彼の、意外な一面なのです。 なにせ、彼は普段、穏やかなのです。 ノリ君の家に人が訪ねてきても、 警戒して、 「ワン!ワン!」と、 騒いだことがありませんし、 お客様には、             🦝...? 「あら、番犬にならないんじゃない」 なんて、呆れられたり、も、 しています。          🐺? ☘🍀☘ それに、彼がエキサイトする相手は、 今のところ、決まっているのです。 📓🖊… 先ほど、登場した、①健康管理に問題のある、 「ブチ猫さん♡」と、②性格に問題のある、 「カラスさん♡」と、③物分かりが悪い、 「♡野鳩さんの夫婦」だけです。 ❔?❓            ❔?❓    … アン!…        … アン!… 彼の普段の生活は、それがこの種の特性なの かどうなのか分かりませんが、 昼寝をしているときは、なにがあっても、 全く、動かず眠り続けている暢気者です。 彼の、 やたらと抜けるフワフワな毛のために、 お母さんが、1日に何回も、掃除機かけをし ますが、   …♡ アン ❣ …                。.✧♡      …ガ〰!…            …ガ〰!… ♡✧. 。 自分が寝ているときには、そんな、掃除機で 突かれても、そのままの状態を貫き、寝たま まで、起きません。            … zzzzzz… .。o○🍬♡         … ♡ uuu…     … ガ〰!… 。.✧♡ そんな時は、 お母さんも、からかうように 掃除機の吸い込み口を彼のお腹や背中に、 「シュポッ!」とあててみますが、 ゼンゼン動かないのです。 ♡✧. 。           …♡ ! ... … uuuu〰 …           .。o○🍗? … zzzzzzzzzz!… ⚾… なんだか…、 まるで、マッサージをされているのと、 勘違いしているのですかね、しまいには、   … ガ〰!…           … ガ〰!… 。.✧♡               ♡✧. 。 お腹を上に向けて「ダラ〰ん」と、 しちゃっていますもの。 仰向けにお腹を見せて寝ています…        ….zzzz… …zzz… …uuuu〰♡…     ….zzzz…           。.✧♡ お母さんに、 甘えちゃっているのでしょうか… ♡✧. 。 … アン ? ...               …🏠        ⚾… 🔊….。o○✖            …👀 ⁇ … アン!…     … アン!… あれ… 忘れていませんでした、ね、どうやら、 その、メンバーの、 野鳩さんの夫婦が庭にやってきました… 🕊🕊 この野鳩さん夫婦は、 いつもは、朝、早い、のです、が… 🕊🕊                 🕔 ノリ君の家族がまだ就寝中の、朝5時前には、 小さな庭の、コニファーの大木、の、 エレガンテシマを、目がけてやってきますが、 🕊🕊 野生の野鳩は用心深く、すぐには、他人に、 その姿を見せません。 🕊🕊    … アン!… 先ずは、お隣の屋根にとまり、そこから、 ノリ君の家の下屋庇にとまります。 🕊🕊 … アン!… それも、雄の野鳩さんだけで、その、奥さん の野鳩さんは、少し離れた電線にとまって、 しばらく、庭の様子をうかがっています。 🕊 あまりの用心深さで、まだ、家の中にいる、 彼が気付くのは、大抵は… 🕊🕊 … アン!… … アン!… 野鳩さんが下屋庇から 「 ホッホウ!ホロッホウ!」と、 かなり、大きな声で、少し離れた処に 待機している、奥さんに呼びかけてからです。 🕊 今日は、 🕊🕊 カラスさんが先に来ていたので、 用心して、 今頃になって登場したみたいです。 🕊 せっかくの、 彼のリフレッシュタイムの昼寝は、 野鳩さん夫婦の登場で、残念ながら、 ここで、終わってしまいました… 🕊🕊 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ!』 …アン!… …アン!… 🕊 🔊.。o○ ~ あー、野鳩君!またですか?   何度言っても分かりませんね、   ほら、小枝を落としていますよ、   そこは、駄目ですってば…~             🕊🕊… …🍂🍂 … アン!… … アン!… 🎶📣.. ✖✖✖! ~ エレガンテシマはね、   枝葉が柔らかいから、   そこにあなたたちが巣をつくるとね、   巣作りの小枝が、ちょっとした、   天気が悪い日にも、風や雨で   落ちてしまうじゃないですか ~ … アン!… 🎶📣..✖✖✖! 🕊               🕊🕊 ~ 前にも、小枝と一緒に、   可愛らしい、大事な、大切な、   小さな卵が一つ   落ちてしまったでしょう... ~ 🕊 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ!』 …アン!…      … 🥚 🎶📣 .。o○‼ 🕊🕊 ~ 大変なことですよ!   忘れちゃったんですか?   ですから、そこに、   巣をつくっちゃたら   駄目なんですってばぁ! ~ 🕊 … アン!… … アン!…              🕊🕊 そうですね、野鳩さんは毎年同じ頃に、 この場所に巣作りに来るのです。     🕊 🕊             ☘🍀☘ もう、5年くらいになりますよ。彼よりも、 ゼンゼン、先輩です。ですが、なぜか、軟弱 な場所に巣をつくってしまいます。野鳩さん たちは、あんなに用心深いのに、これは、 不思議なことです。 🕊 コニファーのエレガンテシマの木は、 成長がはやく、大きな木に成りますし、 柔らかな細い葉のわりには、密集して、 ボリュームのある木の中に、は、 🥚… 「巣」が、スッポリと隠れることができます、 が、あいにくと、その葉や、枝は、柔らか すぎるのです、 🕊 それに、ノリ君の処では、 🕊🕊 ちょうど、 建物と建物の境界に、この木は、あります。 🕊 そこは、強い隙間風が吹き抜ける場所、です から、柔らかい枝葉は、雨や風に耐えられな いようで、 🕊🕊 なので、 彼が心配するのも分かります。 🕊 この野鳩さん夫婦は、今までにも、 何度も巣作りに来ていますが、 そこで誕生した雛をみたことが、 ないのです… 🕊           ☘🍀☘ …🥚 これは、どうしてあげたら? 良いのでしょう… 🕊 ですから、 彼は、そこに巣を作らせないように と考えました。 🕊 巣作りのために訪れた野鳩さんを、 コニファーに近づけないように訴え続けて いるのです。 🕊 🕊 これは、しばらくの間、毎日のように、 野鳩さんが、お利口さんになって、 あきらめるまで、続きます。 🕊 🕊 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ!』 … アン!… 🎶📣.。o○✖ ~ 野鳩君、ボクの様子を   うかがいながら、   遠まわりをしても駄目ですよ、   もう、今日は、カラス君といい、    君といい、忙しい日ですねぇ、~ 🕊 …アン!… 🎶📣✖!✖! ~ ナンデですか?   何日も、何日も、   ボクは、説得をしている      じゃないですかぁ― ~ 🕊 『 タタタ…』 🔁 『 タタッ!』 … アン!… … アン!… 🕊 🎶📣✖✖ ~ 君たちは、   早く、安全な場所を   探してくださいよ、   お願いしますよ、ねぇ…、     聴いていますかぁ―! ~ 🕊 🕊 野鳩さん夫婦はキョトンと首をかしげ ていますが、彼の踏ん張りに、今日の ところは夫婦そろって、庭から離れて いきました。     🕊 🕊  💑… 🕊🕊           ☘🍀☘ 彼の、こんな真っすぐな気持ちは、              …🐈? ブチ猫さん、や、カラスさん、 野鳩さん夫婦たちに、  …みゃぉ… ちゃんと伝わりますかねぇ… ☀ ☁ ⛅ ⛆☔⛆ ⚡ ☃ 🌞… 毎日、毎日、365日。寒い日、暑い日、 どんなに天気が悪くても、     この小さな庭の平和を守るために、 オカッピキ!な彼は、とても忙しそうです。                ☘🍀☘ あら…失礼!うっかり… 随分と長い間「彼」と呼んでいました者は、 赤柴の「マモ太」です。     よく、柴犬のタイプは「キツネ顔」と 「タヌキ顔」とに分れますが、 このマモ太は、 その、タヌキ顔、で、それに加えて、 太めなカラダで、足も短いところから、 ちょっと、モタモタと動くので、            ✧♡…たぬぅ…な… ま・も・た…でして…  🦝...? …🍵 でも… その時は、こんなに、「守」との、 「使命感」が強い オカッピキなカンジに成るなんて…             ☘🍀☘ 🚓… いまは、まだ、 騒がしいだけかもしれませんが、 これから、マモ太の、 管轄も広がっていきます。 そうです、マモ太は、 「オカッピキ」として、 皆のことを「 守っています 」 と、その、つもりです… … アン ❣ … ⛆☔⛆ 『早朝、日本の南に上陸した台風は、  とてもはやいスピードで進み、  日本列島を縦断しております。  その影響から、とても強い風や、  激しい、雨になっております。  みなさん、        注意をして下さい 』 📺…🎤 ⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆⛆ この家の皆が、 バタバタする朝、 誰もいないリビングのテレビの中で、気象予 報士さんが、日本にやってきた台風の様子を 慎重な見方で伝えています。 ⛆☔⛆               ⛆☔⛆ 『それでは、  外の様子を見てみましょう、  お天気カメラです。  あっ、あぶないですね、  こんなに風が強いのに、  犬を、柴犬ですかね、  散歩させています。  犬がカワイソウデスね、  飼い主さん、気をつけて下さい。  早く、お家に帰って下さいね…』 ⛆☔⛆             ⛆☔⛆ 📺… この方は、とても正しく、 やさしい人です。 そうです、こんな日は、とても、 気をつけなければいけません。 ✖ これは… 困った事ですが... ✖✖        どうしても…外に… 往きたがってしまうのです… ✖✖ 『タタタ…』 🔁 『タタッ!』 ✖✖✖     …ぅぅぅぅ〰💦… …アン💦…         …アン💦!… 🍂… マモ太とお父さんは、ビショビショ💦、 ✖ボロボロ✖で戻りました。  ⛆☔⛆        🍂🍂…  ~ どうしたのぉ―💦    お父さんが、テレビに… ~ ⛆☔⛆         ✖✖✖ ~ ゴメンナサイ💦ボクは、   視に行かなくちゃ、   お外が、心配だから…~ ⛆☔⛆     …ビショ💧ビショ💧…           …✖ボロ✖ボロ…             …💧💦 …アン💦…          ✖✖ そうですが、でも、 これは、『ダメ!』です。 ✖✖ 今朝は、危ないので、お父さんが、 マモ太につき合いましたが… ☔ こんな時には、当然のことですが、マモ太だ って、真っすぐに、前を向いて歩けませんで した。 ✖✖✖ 危険な事がイッパイです! ✖✖✖             こんな時には、 どこから、なにが、 飛んでくるのかわかりません。 ☔ ✖✖✖ 本当に、困ったものです。 ✖✖✖ チャンと『反省!』です。 ✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖✖ 不要不急の外出はひかえて、 むやみに外に出ないように、 そして、避難所の場所などは、 台風の前に、事前に、確認し、 避難は、早めに、ですよね… 🌈☀🌈        🌺 🕊  🚁 🌞…❣            ☘🍀☘ …アン!…        …アン!…  『タタタ…』 🔁 『タタッ❣』 ~   今日は太陽が元気に出てきました!  不気味な☁が一つもありません。 絵の具の明るい青色で塗られたみたいな、     きれいな空ですね! ~…🌈 🍂 ~ 街の様子も異常なし。   よし、朝は、大丈夫です ~ 🍂             🍂🍂 ~ そ れ で は、 ボクは、ちょっと、ひとやすみです。 ノリ君が小学校から帰るまで お昼寝です。では、失礼します ~              …グゥ…🛏     zzzz…… ⚾… まったくねぇ、これは、まさしく、 天然記念物です。 いえいえ、失礼しました。天然です。            ☘🍀☘ 🌞… ~ うぅ〰ん、   のびのびぃぃぃ―!   「ムギューッ」と、   背中を伸ばして―   よし!お昼寝完了です ~ △ △ (⋈◍>◡<◍)。✧♡ あっ、 ノリ君も、小学校から帰ってきましたね。     「ただいまぁ~!」 …🎒 …アン❣…              …2回目… ~ では、そろそろ、   2回目の視回りです。   さあぁ、ノリ君!     一緒に行きますよ ~ ☘🍀☘ ノリ君は小学校から帰って来たばかりです。 少し、休ませてあげれば良いのに、 マモ太は、ノリ君に纏わりついて、 シッポを「フリフリ!」 の、ハイテンション!で大変です。 まずは、 小さな庭を通り抜けて…             ☘🍀☘ あ… ちょうど、庭の花壇には、元気に、 まぶしいピンク色の花たちが咲いています。              🌺🌷🌺 🌺🌷🌺 そうでした、 ここで、お話しをしておきます、ノリ君の お母さんは、ちょっと前に受けた健康診断で、 病気が見つかりました。               🌺🌷🌺 それは、 ノリ君とマモ太には突然のことでした。 🌺🌷🌺 お母さんはそのために、 体調が悪くなると、治療のために、家族と 離れて入院することがあります。              🌺🌷🌺 ノリ君とマモ太の生活は、 今までとは変わってしまいました。 🌙…   そして、          …🏠💡! お父さんが仕事から帰ってくるまでは、 誰も居ないこの家で、ノリ君は、 お留守番になります。 🏠…              …🔐 少し前のある日、 その日も、いつものように、私は、🏠の 様子を見ていましたら、もう、               …🌙 部屋の明かりをつけないと、 暗くて危ない時間なのに、 照明がついていない日がありまして、如何し たのかしらと不思議に思っていましたら、 ノリ君は、自分の部屋から、お気に入りの 毛布を持ってきまして、リビングのソファで、 くるまっていました。 🛋… そして… ノリ君の傍では、マモ太がそっと寄り添い、 『ボクがそばにいるよ…』   …zzz 丸くなって寝ていました。 それは、自分の身体のぬくもりを ノリ君に伝えているかのようでした。             🌔... 🌠  ☆°˖✧ ✧˖°★  °˖✧ ✧˖°★    ★     ☆✧˖° °˖✧    ★     ✧˖° °˖✧  🌠    ★ ✧˖☆✧˖° ★  °˖✧ ☆  ✧˖° 私は、 そんな様子を見た時、家の中には入れず、 庭から、それを見ているだけで、 手を差し伸べてあげられないことに、 もどかしさを感じ… …スミマセン… 遅くなりましたが、 ここで、 私の自己紹介をさせていただきます。 私は、ノリ君の家の庭に、 この家ができた時から居る、 ハナミズキの木です。               🥦🥦 🥦🥦 もう、この家の2階の屋根くらいに大きくな っていますから、この家の庭だけではなく、 遠くまで見ることができるようになりました。 ですから、町の様子も、ずいぶん分かってき ましたよ。 🚉… お父さんが仕事に行く時に利用する🚃の駅、 ノリ君が通う小学校や、遊びに行く公園、 遊歩道、竹林なども見渡せます。 🏫… そして、私は、庭の中心に居るので、 この家のことも何でも分かってしまいます。 🏠… マモ太が見張りをしている、 リビングの掃き出し窓も、 カーテンを閉めると庭が見えづらいのか、 マモ太がソワソワしすぎて落ち着かないので、 庭が見えるようにと、お母さんが昼間はカー テンを開けています。 私は、 そのおかげで家の中のことが分かるの ですが、 ⛱… ちょうど窓の南側に私は居ますから、 夏の暑い季節にはたくさんの葉っぱを 思いっきり広げてリビングが暑くなり 過ぎないように、日陰をつくって さしあげていますし、 それは外からのちょうど良い目隠しにもなっ ています。 それに、私は落葉樹なので、冬の寒い季節に は、葉っぱは落ちてしまっていますので、 その季節の貴重な太陽の光はちゃんと部屋の 中にも届くようになっています。 🌞 静かなようで、ちゃんと、ノリ君家族のため に、頑張らせていただいております。 でも、近頃は、 こんな生活にも慣れてきたのか、 ノリ君とマモ太は、 お母さんを心配する気持ちもありますが、 不安な、暗い気分になる夜は早く寝て、 太陽が朝を知らせてくれると、元気に起きて、 自分たちでできる事を、毎日、あたらしく、 見つけています。 🥛…🍞🥖 ノリ君とマモ太だけで家にいたら、寂しくな っちゃうこともありますが、なにせ、マモ太 は外に出ないと気がすみませんから、             …🍳 相変わらず、 ノリ君はつき合わされていますし、 …👣 🏠に戻れば、マモ太の足ふきや、飲み水の準 備など、お母さんがやっていてくれたことも 頑張らなくてはいけないので、ノリ君は忙し くなっちゃっています。 🔎…         …📒 ほら、そんな時にも… いつも、あたり前のように通り抜けて行く、 アプローチには、お母さんの思いが… ☘🍀☘ この小さなお庭も、ノリ君の目線、マモ太の 目線に気を配り作られています。                ☘🍀☘ 地面から30cmほどの高さは、庭に出ている 時に、マモ太が一番に気づく高さで、 🌺🌷🌺 その、庭の木の根や、花壇の草花の近くに、 10cmほどの小さな、ウサギやカメ、ブタや ヒツジ、リスなどの置物が、植物の中にそっ と隠しながら置かれています。 🐇  🐢  🐖  🐑 ...❣ マモ太が庭に出ると、 いつでも、 「かくれんぼ」のように、 あちらこちらに隠れている者も たくさんいるのです。 🐖  🐑   🐿  🐕             🌺🌷🌺 ☘🍀☘ そして、ノリ君が庭を通り抜ける時には、 「けん、けん、パ!」のリズムで進める様に 配置された飛び石もあります。 そこでは、 ノリ君に「パッ!」の、着地の時に、自然と、 胸を張った姿勢になってほしくて…                👣… 家から外に行く時、外から家に帰って来た時、 気分を変えて「元気モード!」に、なってほ しいとのお母さんの思いがこめられています。               ☘🍀☘ 皆そうですね、 お母さんたちは、たとえ、 いつも傍にいなくても、ちゃんと、 子供のことを思っています。 ☘🍀☘ そんな、マモ太の、子供たちの目線… 大人は気づかない地上30㎝のところでは、 ちょっと,気にしてみないと解らない、 子供たちの世界が広がっています。 そうです、 毎日が決まりきった生活の中でも、時々、 しゃがんで違うところを見てみてみると、 そこには、今まで、知らなかった 世界が、あるかもしれません。              ☘🍀☘ … アン ❣… ~ よし!庭は大丈夫です。  ノリ君、つぎは、パトロールです!~       ☘🍀☘ 🌈 勇ましいですね、マモ太の、 オカッピキモードの、 スイッチが入ったみたいです…            ☘🍀☘ 🌺🌷… ~ えーっと、見えてきたのは、   ヒサシさんの家です。   ここを右に曲がって、   ここからは……      少し、下り坂です ~ ☘🍀☘ …アン!… ~ よし!ここまでは、大丈夫です ~ ~ つづいては、   公園の広場まで行きますよ、   そこまでの道は、   歩道が広くて安心なんです。   あれ、✖!   『ズリッ!』   端に寄り過ぎて、     溝に落ちちゃいました💦 ~  「ほら!気をつけて   チャンと前を視て👀 メ!」 ノリ君は、少し、リードを短く持ち直します。 …アン💦… ~ よし! 前を向いて、   耳をピンと立てて、   注意しながら進むことにします ~ ☘🍀☘            この町は、人が生活しやすいように、整備さ れています。車と人が通るところはちゃんと、 分かれているのです。 🚙🚌🚕… 町の中心部分では、車道は、とても広く、 同じ方向に3車線ずつ、走ることができるの で、道幅は、6車線分です。 …🚚🚙🚓 ここでは、子供たち、マモ太のような動物た ちも、幅の広い車道の為に、長くなった、 横断歩道を、青信号の間に、渡るのが、 とても、大変!です。 ですから、 ノリ君とマモ太はなるべく、 歩道橋を利用します。 ⛰… でも、今から行く公園は山の上にあるので、 下から行くと、その歩道橋を上り下りして、 さらに、なんと! 100段以上もある階段を、 上がらないといけません。 公園は、 ノリ君もマモ太も大好きなのですが、 こんなに、大変な階段では、 そこへ行くだけでも、 グッタリしてしまいますよね。 …アン💦… ~ ふぅ―、やっと、   広場につきました…   でも、ここは暑いなあぁ―  少し、とまってみよう「アハッ!」、  ノリ君が、分かってくれました。  ボクの水筒の水、もらえましたよ ~ 🥤... … アン ❣ … 🏀… ここは、スポーツができる公園です。 植物などを散策するコースや、テニスコート もあり、子供からお年寄りまで利用します。                …⚽ あ、でも… いつもと様子が違います、何でしょう。テニ スコートでは、何かを探している人たちがい るようです。 🎾…                …⚾ 「あら、困ったわ、数が全然足りない、  ちゃんと、数えておけばよかったのに、  うっかりしてしまって…、  このままでは練習を終わりにできません。        皆さん、どうしましょう…」 ⚾ テニスウェアの女性が、後片づけをしながら、 他のプレーヤーの3人に向かって、申し訳な さそうに話をしています。                  ⚾ ノリ君とマモ太は、いつもの視回りコースな ので、このテニスコートの横の通路をマイペ ースに進んでいました。 ⚾ ここには、いま、満開のツツジが見事です。                  ⚾ ツツジの花は、薄いピンク、鮮やかなピンク、 上品な白色、とても濃い紅色と、いくつも色 があり、その配色も考えて植えることもでき ます。          ⚾… 🌼🌼 ところで、先ほどから、困っている方がいら っしゃるようですね、そんな人たちの横を、 ノリ君とマモ太が、 ちょうど通りかかったようなのですが… ⚾ 🌼🌼 「 あっ、マモ太、   どうしたの?…」 ⚾             ⚾ ノリ君は、急にマモ太が横に動き出したので、 「ギュッ」と強く、マモ太とつながるリード 紐をつかみます。 マモ太が、ツツジたちの中に、頭から 「ズボッ!」と、突っ込んでいったのです。 ⚾ 🌼🌼         …⚾ 「わぁー?なぁにぃ?   どこに行きたいの?…」 ⚾ ノリ君は、2mまで伸びるリード紐をしっか り握ったまま、背伸びをして、ツツジの枝に リード紐が引っ掛からないようにと大変です。 ⚾            …🤠 それにしても、 マモ太は、 なかなか出てきません。               🌼🌼      ⚾ ⚾ ―🍂🍂―ザザザッ!—--     ――ザザザッ!—🍂🍂— 🍂  ⚾ マモ太はようやく「パサッ!」と、 勢いよく顔を出しました。 ⚾             🍂 どうでしょう、この姿は… アタマからシッポまで、ヒゲのような… 枯れた葉っぱ?ですかねぇ、 イッパイ、くっついたまま…              ⚾ 🍂 「ねぇ、どうしたの💦   そんなカッコになって…」    🌼🌼  …⚾             ⚾ 🌼🌼  「あ!テニスボール?   見つけたの?    えっ、ツツジの中に   ボールがあるなんて   見えなかったのに…   どうして、   マモ太は分かったの、   ゼンゼン!👀見えないのに…」 …⚾       ⚾     🌼🌼 ⚾… ノリ君は不思議そうです。すごい勢いで、 急にマモ太が消えたかと思ったら、 トボケタ?顔で、 テニスボールを咥えて出てきたので、 あまりにも、 突然のマモ太の行動に、 オロオロ💦してしまいました。 ここで普通に歩いて、上から?見ると、 鮮やかな満開のツツジの花だけが、 目に入りますが… 不思議に思ったノリ君が、 しゃがんでみると、 背の低いツツジの木の根のちかくには、 マモ太が通り抜けられるほどの、 空間が、 ありました。 「なんだろ?… これ …」 よく視ると、動物たちの、 毛?高い処に居るはずの、鳥の羽 … そこは、まだ、背の低いノリ君でも 知らない… これは?     🕊?🦝?🐁?🐗?🦉? 小さな動物たちにしか、わからない… 散歩道?けものみち?隠れ家?…               …⛺ ???   ???   ??? 🍂🍂… 先ほどの🎾コートにいた女性が、 しゃがんだ、ノリ君に気づき、 声をかけてきましたよ。 🌼🌼   …⚾ 🎾 「 まあ、この柴犬ちゃん!  テニスボールを見つけて       くれたのネ!」 …🍂🍂 「私たち、練習が終わって、  ボールを回収していたんだけれど、  まさか、ツツジの中にまで、  ボールが飛んでいたなんてネ、  後は、私たちで、残りのボールも    探します…、ありがとうネ!」 ⚾      ⚾            👍!… あら… お役に立てたようです。 心配していたノリ君も、 ホッとしたようですね。         🌼🌼 🌼🌼 それに? マモ太が得意そうな顔をしていますよ。 … アン ❣ … ~ アハッ ❣ どういたしまして。   ねっ、ボクは、ちゃんと、   👀 探せましたよ!    ノリ君、探し物の時には、   ボクを頼りにしてくださいね ~ … アン ❣ … マモ太は、 鼻先を上に向けて、眼をまん丸にして、 シッポを「フリフリ❤」ご機嫌です。 人から感謝されたり頼りにされるのって 嬉しいものです。 「 そうか…マモ太は、  ボールを探して ⚾…  あげたんだね。  ぼくは、マモ太がバッタでも  見つけたのかと思ったよ…」 🍂🍂 そうですね、 どうしたのかと思いましたよね。 🍂🍂            🍂🍂 ???   ???   ??? でも…テニスボールは…本当に… ミツケテさし上げたのでしょうか… じつは…自分が、遊びたいの…           ⚾… …アン❣… ~ うーん、よかったぁ―❣  プルプル!っと、ノビノビ― ♥   さぁ…ここからは、  数えられないくらい、  たくさんの階段を、  下りていくんですから。  まだまだ、頑張らなくっちゃ! ~ …フリフリ ❣ …          ...フリフリ ❣ … マモ太は得意になって、張り切り出しました。 次の視回りのところへ、意気揚々と進んでい きます。ですが、あれあれ、ちょっと、 「モタモタ」しちゃっています… …💦 …よいしょ、よいしょ💦 …   …よいしょ💦、よいしょ …  ~ うーん💦、  ボクにも、苦手はあるのです。  これ、これ、  この階段を下りることです。  だから、反対を向いて、  おしりから下りたいけれど… ~ マモ太は階段を下りるのが苦手なようで、 随分とゆっくりですが、 階段を下りてしまえば… この先には…               …💦… ☘🍀☘ マモ太の視回りコースも、普段は遊歩道を通 ります。そんな遊歩道の土の道は、ノリ君の 足にもマモ太の足にも優しい道です。                ☘🍀☘ 遊歩道は、並木道。車が通らないので、 とても静かです。元々、この辺りは、 町できる前は小さい山がいくつかあって、 昔からの竹林も、少し、残されていますが、 ☘🍀☘ 遊歩道は、そこへもつながっています。竹林 は地表をしっかりと覆う根が地面を押さえる ようで、                ☘🍀☘ 昔から地震の時には、地割れに、なりにくい とみられていたそうですね。 自然は、 居場所も、まもって、 くれているのですね。 ☘🍀☘      …サラサラ …         サラサラサラァ~ … そんな、竹林を通り抜けた風は、夏でも、 とても涼しいです。 ⛱               ☘🍀☘ … アン!… … アン!… ~ 到 着!    やっと、ボクの   💛大好きな♡ところに        来ましたよ ~ ノリ君は、もう、 せせらぎの横に生えている、細長いササの 葉に手をのばして、形の整った葉っぱを 選んでは、舟をつくって、流しています。  👀…  ~ スゴイなぁ✨   ✨舟ができるんですね、    でも、ササの葉は、    手を切らないように       注意して下さい ~ … アン ❣ …            ⛴ … この笹舟の作り方は、 葉の端を 4~5㎝ 程度 内側に折り曲げ、 折り曲げた先の部分を、 それぞれ、2カ所ずつ 縦に切り込みを入れ、3つにして、 分けた真ん中は、そのままで、 左側と右側を組み合わせたら 👌 反対側も同じように組んで 出来上がりです 👍!  ♥❤♥         🚩… ~ 「ようい、ドン!」    ボクはササ舟を    追いかけます ❣ ~            ♥❤♥ …アン ❣ … …アン ❣ … ♥❤♥ ― タッ、タッ、タッ、タタ。 タッ、タッ、タッ、タタ 💦 ―  … アン ❣ …              ♥❤♥ ~ エヘッ、たのしぃ♡… ~ ♥❤♥ 本当にマモ太は楽しそうですね、 シッポも「フリフリ❣」 大きく揺れています。 ご機嫌のようです。 ノリ君も、水遊びが大好きなので、ここには よくきます、ここの、せせらぎは、ずっと 長く続いていて、ザリガニ釣りができるとこ ろもあるのです。         🦞? 🎣           🐙?🦑? ノリ君は、割りばしの先にタコ糸をつけて、 その先にスルメの足をつけています。今日は これで、ザリガニを釣るのですね。釣り上げ たザリガニを、ここで観察しています。 🦐 ザリガニは、海外では、季節のご馳走として 食べられているところもあるのですね。 スウェーデンの夏は、伝統の、 ザリガニ・パーティーがあるそうで、昔は、 ザリガニは食べられる期間が決められていて、 その名残の、夏の風物詩ですね。 パーティーでよく食べられるのは、 🥗🍷… ここでみるザリガニよりも、大きい種類の ノーブル・クレイフィッシュのようです。 国によって食文化の違いがあるのですね。 ノリ君の住む町では、遊歩道のせせらぎでみ られるザリガニですが、これは、人によって この国に持ち込まれた、アメリカザリガニだ ったのですね、 この国の自然に、いる者だと、 思っていましたが…… 🦐 私、ハナミズキも、 私と同じ仲間は、街路樹や、ご近所の、お庭 などでもよく見かけますが、先輩は、少し昔 に、海外の都市からこの国に友好のお手伝い としてやってきた外来種です。 自然を考えるとのことは 本当に難しいことですね。 私も、できることを考えてみます。 🦆… あらあら、ここの遊歩道は、 バッタやトンボ、カマキリ、など 小さい昆虫から、🐸、 鳥類、お散歩する、 🐈や🐩などもいて、にぎやかですね。 せせらぎのなかにも、 生き物がいろいろいます。それに、 そんな生き物を目当てに、 結構大きな身体のサギの仲間も 時々来たり、マガモも、居たりします。 🐧?            🐓?      🦆🦆🦆… 🦆...! マモ太は、そんな、マガモの愛らしさに、 興味津々で、近づこうとすると、急な動きで タタタッ!っと向かってきて…              …💦!… …アン💦… ご機嫌が悪かったのか… マガモさんは、意外にも、俊敏に動きます。 🦆?                ☘🍀☘ ここには… マモ太のシッポと、似ている植物も見られま した。 🌼… そう… 暑い季節は緑の色ですが、犬のシッポのよう にみえるの、「犬ころ草」です。 これは「エノコログサ」で、時々、 草むらの中で遊んでいるうちに花穂がマモ太 のカラダの毛にくっついてきます。 ちょっとチクチクするから「フリフリ」って、 カラダを「プルプル」してみても、とれずに、 家までついてきちゃいます。 これは💦 後でとるのが大変なんです。 ☘🍀☘             ☘🍀☘ さて… マモ太は、そろそろ、 ここでのパトロールと、 遊びに満足したみたいです。 … アン!… ~ さてと、お家に戻ろうかな、   ここからは、また、   階段を上がるんですよ。   ボクは、階段を上るのは        得意なんです ~ ~ ほら、やっと   お家が見えてきました。   ノリ君、    おつかれさまでした… ~ … アン ❣ …     ~ ただいまぁ―! ~ 🌺 …おかえりなさい… 🌺 今日は、 いっぱい、いろんな出会いがありま したね。マモ太もノリ君も満足して… あらあら、お疲れみたいですね、 ノリ君にツラレテ、マモ太もリビングの、 ソファでお昼寝のようですよ… 🛋 それでは暫くの間、私は枝を伸ばし、葉を 広げて、リビングに日陰を作って差し上げま しょう…… ⛱…                ☘🍀☘ 🌺🌺🌺… 私は、 先ほど自己紹介で名のらせていただきました、 ハナミズキと申します。北アメリカ原産で、 「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。 私の「総苞片」とは難しい感じですが、 「花びら」にみえるものは、 じつは、花では、なのです。              ☘🍀☘ この総苞片は、開いた状態では、 花のように見えますが… 🌺 真ん中の、小さな、 黄緑色のツブツブの、 1つ1つが、花で、 この「頭状花」が、小花、 🌺 それが、 1つ1つ、開けば、 開花している状態なのです。 ですから… これは… 🌺 多数の小さな花が集まった、真ん中の、 「頭状花序」を、保護する、ために、 周りを包み、 また、その、総苞片で、 大きくなるように、 それで、 目立つようにして… 授粉昆虫を誘引するのでは…と、 私の姿を、みる、説もあります。 🌺… でも、私は、可愛らしい、 紅色の花としてみていただいても もちろん、嬉しいのですよ。               🌺 これは、春、まだ、葉が大きくなる前、 枝先に、上向きで花のように見えるもので す。そして、それが終わると… 次いで、 濃い緑の葉と、可愛らしい紅色の実、で、 可憐な雰囲気を出しています。 でも、この時は強い 雨に負けてしまうので、 春の雨が続いてしまうと、その様子はすぐに みられなくなってしまいます。 そんな年には、葉が、赤く色づく、 秋の紅葉を楽しんで下さいね、 私は、ずっと、この庭で、 ノリ君家族と一緒に居りますから。 … アン ❣ … … アン ❣ …  ~ おはようございます! ~            ...🛫 🌞… …おはようございます…            …🕔 マモ太は相変わらず、 今朝も早いですね、 まだ、朝の5時前です。それでも、 新聞配達の方は、もう、 配達に廻っていましたから、 📰…      🛵…? 🚴…? もう起きて、 仕事をしている方も いらっしゃいますね。            🐈…? 🌞… でも、 こんなに朝早くにノリ君は起きて くれるのかしら… マモ太は、ノリ君の部屋に起こしに いきましたけれど…
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