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「ええーっ西岡君、知らないの?あの二人付き合ってるんだよ。内緒だけどね」 俺の胸の谷間に指をなぞらせながら言う男に、俺は聞く。 「どういうことだ」 「そういうことだよ。俺が北原君に頼んだの。西岡君と寝てみたいって。北原君は、俺たちみんなのセフレなんだよ」 「…」 俺は絶句した。はめられた。北原の目的は、最初からこれだったのか。だからやたら上機嫌だった… 狂ってやがる。どいつもこいつも… 「ほら、もう逃げられないからさ。楽しもうよ…僕のちんこ、舐めてくれる?毎晩西岡君で抜いてたからさ…舐められたらすぐいっちゃうかもしれない僕」 はあはあと興奮気味に話す男は自分の股間に手をやった。ジー、と制服のジッパーが下ろされていく。 ああ。俺はやっぱり、こういう運命だったのか。北原の策略にはまり、堕ちていく…しかないのか。 巧…巧に、会いたい。 最後に一目、会いたかった… 「顔射したらごめんね~」 ドキドキと波打つ男の猛ったそれを、掴みだされて俺は目を背けた。 嫌だ。こんなこと、したくない。 「そんな恥ずかしがらなくても…北原君なんて、ほら」 北原を見ると、男に馬乗りになって、すでに挿入していた。猿轡は外され、乱れながら北原は男を自分に受け入れていた。 「はああ、ああっ、いいっ…僕…いっちゃう…いっちゃいます」 激しくなるピストンを見ながら、長髪は続ける。 「西岡君もすぐ、ああなれるからね…毎日僕が可愛がってあげる」 「おら、咥えろ」 もう一人の生徒に髪の毛を掴まれる。こんな屈辱的なことをされるのは初めてだった。 「はは、西岡君」 男に馬乗りになりながら北原は言う。 「君も犯され凌辱される苦痛を味わえばいいよ。そうすればΩの本能に触れることができる…結局僕たちΩなんて、肌が触れれば誰でも感じてしまう生き物なんだ…君は本質を知らないただのお嬢様さ」 北原は自ら乳首を触って、更に高まろうとしている。 「αの太いちんこに犯されてみなよ。考えが変わるよ…βのそれとは比較にならない。君の好きな人はβだっけ?きっと君は何も知らない…ああっ、この太いので奥を刺激される…ん…快感」 何で知っている…?まさか、巧との会話を聞いていた人間がここにもいたとは…俺は目を背けた。 でも眼前には長髪男の太いものがせり出されていて、俺はたじろぐ。 「…俺は、屈しねェ」 西岡は俺を睨んでいる、気がする。
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