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コンコン
「はい」
「失礼します」
「フーちゃん」
彼女の顔を見てロナルドから離れて彼女にだきつこうとする赤ん坊
「どうしたの?」
子どもの側に行き優しく訊ねる
「ずいぶんなついてるね…」
オフィーリアを見て聞くジャック
「昼間に子守りしてるからね」
マックスとシベールが仕事のときはオフィーリアが見ているので、
赤ん坊にとっては彼女はもう一人の母親みたいなものです
「悪いね、迷惑かけて…」
すまなさそうに言うロナルド
「あら、迷惑だなんて お互い手助けするのは当たり前でしょ!」
さらりとロナルドの言葉をかわす
「それより、お客さまですよ」
オフィーリアの後ろに一人の男性
「どうぞ、遠慮なく!」
「でも、やっぱり…」
遠慮して入ってこない男性
すたすたと中に入りロナルドが抱いてる子どもを抱くオフィーリア
そして男性の方へと歩いて行く
「はい!」
自分が抱いている子どもを彼の前に突き出した
「あなたもこの子の
おじいちゃんでしょ!」
彼に子どもを渡して部屋を出る
「あの…」
子どもを抱いたまま二人を見た
「どうぞ」
入り口から足を進めソファーまで来るとロナルドの隣に座った
なんとなく気まずい二人すると彼が抱っこした子どもが手を伸ばしロナルドの眼鏡を引っ張る
「こら!ダメだ!おい、ジャック
おまえの息子はやんちゃだな!」
あわてて眼鏡を取り戻す
「でもさ、一番可能性あるのは
おまえだろ!」
笑いながら言うジャック
「そりゃ、確かにそうだけど…」
「お待たせ!」
アンジーが部屋に入って来る
「アッ!」
「ようチビ!来るか」
子どもを抱っこするアンジー
「この子は誰の子だ…?」
アンジーを睨むロナルド
「あんたたちの孫だろが~!
三人もいてまともに子守りもできないの?」
ため息まじりに言う
「おまえは慣れてるんだ!まるで自分の子どもみたいだな!」
皮肉めいた言葉を言うロナルド
一瞬立ち止まるアンジー
「マックスに怒られるよ!」
「アンジー
フーちゃん呼んでるよ」
そう言って部屋に来たサーニン
「じゃあ、この子頼む、ついでにあそこにいる三人を案内してね」「おいで!」
アンジーから受け取るサーニン
身軽になり去って行くアンジー
「こっちに準備できてるから」
三人に声をかけると部屋から出てきた、そしてほとんど姿が見えなくなったアンジーを気にして廊下の先を見つめるロナルド
「なぁ、サーニン
俺、あいつに悪いこと言った?」
「気にすることないよ!」
ロナルドを慰めるサーニン
「それより始まっちゃうよ」
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