1人が本棚に入れています
本棚に追加
「誓いの言葉」
神父役のアンジーが言う
「俺は神なんか信じてねえから、誓いの言葉なんて関係ねぇけどさ
二人とも、みんなの方を見てみろ
ここにいるみんなは二人のことを
大切に思ってる人ばかりだからな
忘れるなよ!みんな二人の幸せを
願ってるんだから!」
「アンジー
ぼくたち、これからもみんなに
迷惑かけるかもしれないけど、
仲良くやっていくから
幸せになるから!」
誓いの言葉を言ってからみんなの方を見つめる二人に笑顔を返す
「よしっ!じゃ、誓いのキスを」見つめあいキスを交わす
「じゃ、これで終わり!
後は自由にな!
言っとくけど、今日のディナーは
俺の最高傑作だからな!
残すなよ!以上」
相変わらず強気な口調のアンジー
「まったく!あいつらしいよ」
ため息をつくロナルド
側にいるジャックも頷いた
「ところで、あの二人は
どうなってるんだ?」
眉をひそめて呟くロナルド
「どうって?
一緒に暮らしてるんでしょ」
ジャックとパムを挟んで座ってる
レティシアが不思議そうに訊ねる
彼女の言葉を耳にしてアンジーの方を見つめるロナルド
「どうせなら二人も
式を挙げればいいのに」
「そう言ったのよ。でもね、彼女がしなくてもいいって…」
寂しげな声で残念そうに言うパム
「でもね、普通結婚式って女性のためにするものでしょ」
パムを見て言うレティシア
「なんだけど、彼女は違うみたい
この家は彼女の大切な場所なのにね…」
オフィーリアを見つめるパム
「でも、こんな森の中
家っていうより別荘だよな」
周りを見回して言うロナルド
「その通りだよな」
ジャックが相づちを打つ
「私もお邪魔していいかな」
声をかけてきたグレアムの叔父
「向こうは若い者で盛り上がってるからな」
最初のコメントを投稿しよう!