1人が本棚に入れています
本棚に追加
「それより彼女の方は
どうするの?」
エイダに訊ねるパム
「そのことで頼みがあります」
「頼みって…何を?」
「フーちゃんの準備」
満面の笑みで言った
「でも、それはエイダ
あなたが…」
やんわりと断るパム
「是非、お願いします!」
頭を下げるエイダ
「じゃあ、彼女も一緒でいい?」
レティシアを見るパム
「一体なんの話ししてるんだ?」
グレアムを問い詰めるアンジー
「じゃあ、彼女を連れていくね」
「頼みます」
オフィーリアの元へと歩くパム
隣にはレティシアも一緒
みんなの輪の中にいる彼女を連れだしたパム、そこにいたシェリーが パムの側へやって来る
オフィーリアの手を引っ張り、家の中に入る四人 黙ったまま部屋の前に行く。そこは先ほどまでは
花嫁控え室だったところ…
「パム、どうしたの?」
わけがわからず彼女を見た
オフィーリアの問いには答えずに
ドアを開けるパム
「えっ…?」
おもわず声をあげるオフィーリア
「あら!」
パムも目を丸くする
「凄いわ、これ手縫いよ」
ドレスの側にいき、手に取り確認するレティシア
「わ~、綺麗!これも花嫁さんのドレスだよね」
部屋の中を楽しそうに跳ね回っているシェリー
純白のウェディングドレス
「フーちゃん…?」
オフィーリアの目から涙が溢れる
「どうしてこのドレスが…」
「フーちゃん
このドレス、知ってるの?」
「ママ」
「えっ…?」
「一緒なの
ママのドレスと…でも…」
戸惑い気味のオフィーリア
「このドレス新品だわ」
レティシアが言った
ーママが着るはずだっだ
でも、あのドレスじゃないのは
わかるわー
子どもの頃の思い出が浮かぶ
「ねぇ、おばちゃま
このドレス綺麗だね!」
「このドレスはね
あなたのママが着るはずだっだ」
「ママが…」
ぼんやりとドレスを見ている
オフィーリア
「これはあなたのドレスよ」
「パム…」
彼女を見るオフィーリア
「ママ、これフーちゃんの…?」
シェリーがパムに訊ねる
「そうよ」
優しく言ったパム
「どうして?」
不思議そうに母親を見るシェリー
「アンジーとフーちゃんの結婚式するのよ」
「結婚式って…」
オフィーリアがパムに聞く
「みんなからのサプライズよ」
最高の笑顔で彼女を見るパム
最初のコメントを投稿しよう!