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「さあ、これでいいわ」
「素敵よ」
オフィーリアにそう声をかけた
「わー、お姫さまみたい♪」
瞳をキラキラ輝かせながら彼女の周りをくるくる回るシェリー
「用意できたわよ」
庭に戻ってきたレティシア
純白のウェディングドレス姿の
オフィーリアがパムに手を引かれ
バージンロードの前に来る
「パパ、ほら」
エイダに促されて彼女の隣に来た
「パパさん」
彼と腕を組み歩いて行く
その先にいるのは
誰よりも大切な愛する人
真っ白なタキシード姿の花婿
その前にいるのはグレアム
父親代りの彼の手から花婿の手に
引き渡される花嫁のオフィーリア
そしてアンジーの隣に並ぶ
「誓いの言葉」
グレアムに言われ、みんなを見る
アンジーとオフィーリア
みんなが二人を祝福している
「みんな、ありがとう
俺なんか誰にも愛されないって
思ってた……」
ーそう、親にさえ見捨てられた
でも、サーニンと出逢い
それから、グレアムとマックスに
出逢えた…
四人だけで、いろいろな所に
行ったよな
たくさんの人にも会った
そして、今はここにいる人たちと
出逢えたー
みんなを見つめるアンジー
そして、オフィーリアを見つめる
「それもすべて、あのとき
君がいてくれたから…」
アンジーのエメラルドグリーンの瞳から零れる涙
ハンカチを差し出すグレアム
彼の涙を拭うオフィーリア
「せっかくのいい男が台無し」
「フーちゃん」
二人を微笑ましく見る
「ママ、アンジー
どうしてないてるの?」
「嬉しいからよ、幸せだから!」
娘のシェリーに笑顔で話すパム
「フー姉さまも素敵だよ」
「ドレスのおかげよ。
だって、このドレスには私を愛してくれた人たちの思いがたくさん
詰まってるからね」
「愛してくれた人たち…」
「ママが着るはずだっだドレスと同じデザインなの…
ママのドレスのこと知ってるのは
ほんとに親しい人だけ
それに、手縫いの新品なのよ」
「それって…」
「今日のためにわざわざ
用意してくれたの」
エイダが話しだした
「今日の結婚式に招待したのよ…
そしたらね、今のあなたを大切に
してくれるのが一番だからって」
「エイダ…」
「久しぶりに会えて
いろんな話しが聞けてよかったわみんな、フーちゃんが好きだから
大切な娘だど思ってるから…」 ̄
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