1人が本棚に入れています
本棚に追加
ここはオフィーリアの森の家
四人にとって大切な場所
リビングのソファーに一人座る
ロナルド
「暇そうだな」
アンジーが声をかける
「ほい!!」
赤ん坊を渡される
「なんで俺が…?」
「おまえの孫だろ!」
そう言って慌ただしく出ていった
ロナルドの手元にはもう少しで
一才になる男の子
金色の髪にブルーの瞳
そして、出っぱったオデコ
ー初めて会ったときの
奴にそっくりだなー
おもわず口もとに笑みを浮かべる
そのときドアが開いた
「ロナルド」
「マックス」
「チビの着替え
このカバンの中に入ってるから」
バックを彼に手渡す
「マ~」
「パパ忙しいから
じぃと一緒にいてね」
そう言うと部屋を出ていく
ーまさか俺の娘とおまえが一緒になるなんておもわなかった
おまけに子どもまでさ♪ー
「入るよ」
「ジャック
おまえも何もすることないんだ」
「まあな…」
そう言ってロナルドの前に座る
そのジャックの顔をじっと見る
「何か言いたいのか?」
ロナルドに訊ねる
「なんか不思議だよ…おまえとはずいぶん古い付き合いだけどさ、
まさか、こんな近い関係になるなんておもわなかったよ!」
「なんだ?相手がマックスだと
気にいらないのか?」
「そんなこと…」
と言いながらも厳しい表情だ
「もっとも、相手が誰だろうが
気にいらないんだろうな」
寂しげな表情に変わるロナルド
「おまえだっていつかわかる日が
やってくるさ!」
目の前に座るジャックにサラリと忠告するロナルド
クレーマー家には新しい家族が
一人増えていだ
「どうも女の子はよくわからなくて…」
戸惑い気味で話すジャック
「まぁ、おまえに女心がわかるわけないよな…!でもさ、パムとは上手くいってるんだろ?」
「そうなんだ。まるで本当の親子だよ。シェリーはあの子の生まれ変わりかもな…」
優しく微笑んむジャック
最初のコメントを投稿しよう!