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放課後、俺らは、寮の爽&熱田ルーム(「エッ、2人の愛の巣にお邪魔しても良いんですか!?www」と言ったところ、はちゃめちゃに白い目で見られた…。)に集まった。目的は試験勉強。
で、とりあえず、各教科の先生から貰ったテスト対策プリントを解いてみた訳だが……
「……かなりだな、これは。どうしてこうなるまで勉強しないんだ。というか、特に影山はテストの度に言ってるだろ、普段から勉強しろって。」
彗誠サンが、死んだ魚のような目で、俺ら3人の答案を見ている。
その隣で同じく答案を見た爽。「うわぁ…マジか……」と呟いた。
「ええと……まあでも、なんとかなりそうな科目はあるのが救いだよね。光は英語はすごく出来てるし、景明は国語は論説文以外かなり出来てるよ。あと世界史も、ローマ帝国のところだけ結構出来てる。」
引き攣った笑顔で、爽がフォローを入れた。それは優しさからか、それとも、ズタボロの俺達を教えなくてはいけない自分への慰めか。
「まあ、ローマ帝国は、某国の擬人化漫画でちょっと読んだし。」
俺がそう言えば、爽は合点のいった顔をした。
「ああ、それでか。だから、古代オリエントの範囲が壊滅的なんだね。古代オリエント、ローマ帝国ほどは取り上げられていなかったもんね。」
えっ、爽も履修済み!?wwww語りてえ…!!!語りてえけど……
「まあでも、他は本当に酷い。
特に英語。君、授業中何聞いてたの?助動詞の後の動詞は原形になるとか、中学で習うことだよね?なんで三人称単数形にちゃうかな?!」
グッ…刺さるぜ……!!けど、事実だから何も言い返せねえ……。
授業中に寝てた俺が悪いのは分かってんだよ…分かってるけども……俺の上まぶたと下まぶたがくっつきそうで、仕方なくッ!!wwwww
「で、あとは熱田君。全科目ちょっとずつ頑張らないと赤点だね。でも、全科目ちょっとずつ勉強してるんだろうなっていうのは分かる間違い方だから、君が1番マシかな…うん。」
「……全科目、赤点…」
フォローを入れられているが、熱田は絶望したように呟いた。全科目赤点というパワーワードが、彼のハートを壊したらしい。
そして、赤点回避特訓がスタートした。
爽の得意科目は数英化。彗誠は全般いけるチートキャラ。
「それじゃあ、岡君は景明の勉強いつも見ててよく知っているだろうから、景明を頼むよ。僕は、光と熱田君を…」
「いや、逆がいいと思う。」
「え。どうしてだい?」
「水川は英語が得意なのだろう?影山は英語が壊滅的だ。だから、頼みたい。」
「うーん。岡君と景明の2人が組まないのは少し残念だけど、そういうことなら、そうしようか。」
というわけで、英語が徹底的に終わってる俺は爽に引き取られ、王道転校生と熱田は彗誠に引き取られた。
………ところで、"残念"というのは、俺の面倒を見ないといけないことへのもの?それとも、俺と彗誠を絡ませてキャッキャウフフしようとしてたのになということ?
前者ならフツーに傷付くし、後者は爽が腐男子であるとはいえ、流石に違うよな?違うよな?wwwww
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