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熱田への解説が一通り終わったところで、彗誠が今度は王道転校生の勉強を見始めた。
「…木曾…ひだりうまあたま?」
「左馬頭だ。」
「おう!…その日の装束には、赤地の錦の……すいちょく?」
「直垂だ。……はぁ。今から俺が全部音読するから、ルビ書き入れろ。」
「ありがとう、彗誠!すごく助かるぞ!」
あっ、王道転校生、『木曾の最期』の勉強してる!!羨ましいぜ!
木曾殿と今井四郎の主従BLが最高すぎるんだよなwww
木曾殿の、「お前と死ぬために都から逃げてきたんだ」(意訳)宣言とか完全に告白だしwwww今井四郎だけに「鎧が重い」(意訳)って弱音を吐くの、何でも言える関係性で尊いしwww
今井四郎が木曾殿を逃すために、たった1人で敵八騎倒すのスパダリ過ぎるしwww…木曾殿が亡くなったことを知るや否や自害するの愛だし………でも、切なすぎて、予習しながらちょっと泣いた。
羨ましい…俺も国語したい(ギリィ…)
「爽」
「ダメだよ。君、対策プリントの『木曾の最期』の範囲、満点だったじゃないか。そこはよく分かっているんだから、別のところを勉強しなきゃ。」
「まだ何も言ってないんだがwwww」
以心伝心柱でも立ってんのかwwww
「じゃあ、博雅三位がめちゃんこ笛の上手い男と出会って、笛を取り替えて、月夜の度に吹き合う話は?実は男が鬼で、笛が葉二と名付けられるやつ。」
「そこまで分かってるなら勉強の必要ないんじゃない?」
しまった!これも博雅三位と鬼のやり取りから、あまりにもBLのかほりがしたから、解ってしまっていたぜ…!wwww
「あと、僕は源博雅の相手は安倍晴明以外認めてないから。」
「え?安倍晴明?その2人って知り合いなん?」
「いや、史実では特に接点ないけど…」
「では何故に?」
「でも、某小説における関係性がとても良いんだよ…ッ!僕は快人の本棚にあったこの本でブロマンスや二次創作の鑑賞、ひいてはBLに目覚めたんだ。とりあえず、テスト終わったら君に貸すから読んでね。」
爽は目をキラッキラさせながらそう言った。
爽が腐ったきっかけの本か……気になr……んっ?待てよ…今「快人の本棚」って言った?wwww
「ナチュラルに水川さんの部屋に行ってて草www従兄弟BLじゃんwwww」
「君、ここが誰の部屋なの分かってて言ってる?部屋に行くだけでBLになるなら、僕達5人みんなで付き合ってる感じになるけど大丈夫?そんな乱れた性春、僕は認めないからね?
僕は将来、ショートカットのスポーティ系の女の子と付き合うのが夢だからね?
部屋に行っただけではBLにならないからね?」
「いや、変な当て字と性癖開示すなwwww」
つーか、それって夢じゃなくて願望なんじゃね?って思うのは俺だけか…?wwww
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