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愉快な美優の友達
あれから5日が過ぎた集中治療室から今日出たと言う事を
以前連絡先を交換していた美優のママさん星宮 美琴さんから
さっき連絡が入った
美優を刺した奴は、捕まり書類送検されたみたいな事を報道で知った
放課後に美優の友達と一緒にお見舞いに行く約束していて悠人も来る事となった
放課後校門前で軽く自己紹介する事とした
『えっとこちらの背が高いお姉さんが、三島 沙織さん』
『よろしくねぇ~』
『あとこちらのおさげの方が佐藤真由美さん』
『よろしくね』
『そしてこちらの方が西野 萠さんだ』
『よろしく』
『よろしくお願いします俺、桐谷悠人です。』
『おぉかっこいい名前』
『えっそうですか?』
『うんうん』
何か萠さんが悠人に食い付いてるな
『それで恋君はコレとどっちが良いと思う?』
前から車が来るが沙織さんは、全く気が着いて無い
腕を伸ばし沙織さんの腰を掴み引き寄せる
沙織を抱き寄せた。
えっ何何?シトラス系のシャンプーの香りがする
車の音がし沙織がいたで有ろう所を通る
『沙織さん前見て歩かないと危ないですよ』
『あっありがとう』
びっくりしたそういう事かそれにしても良いガタイしてたな
『あと沙織さん俺甘いのすきじゃないんで分かりません』
『チッ使えないわね』
『ちょっ舌打ちして使えないって失礼でしょ』
『使えないのは事実なので良いですが舌打ちは、気をつけた方が良いかと一応女性なんですから』
恋は、したり顔で言葉放った
『一応って何だ一応って』
真由美と沙織がお見舞い用のスィーツを買にお店に入る
入ってる最中に萠と悠人が盛り上がっている
『悠人何の話ししてるんだ』
『この前買ったギターの話し』
『あぁ俺に金借りて買った奴か』
『お前言うなよ
直ぐに返しただろあんなにすると思って無かったんだ』
『楽器は、高いって相場だろ』
『まぁ確かにそうだけど』
『でも返金が以外に早くてびっくりした』
『兄貴に頭下げまくって貸してもらった』
『悠人君ギターの種類は何かな?』
『スクワイアフェンダー中古だけど』
『凄いフェンダー』
『萠ちゃん知ってるの凄いよ
この手の話し恋も美優先輩も疎くてさ』
『悪かったな疎くて』
『終わったよー』
『お待たせしました』
病院までガヤガヤと賑やかに到着するエレベーターであがり
通路を抜けて突き当たりの角を曲がる
美優の部屋の近くで美琴さんに
泣きながら頭を下げていたのが加害者の両親だった
沙織がそれを見つけると両手を広げ俺達を制止させる
その隙間からただならぬ雰囲気が垣間見た
一同慌てて角に戻り恋と悠人、沙羅が背中に壁を背負う
悠『うわぁ修羅場だなコレは』
恋『両親関係ないのにな』
萌『でも自分の子供だから関係ない事は無い』
真『それわそうだけど美優のママも相手も可哀想だよ』
沙『まぁしゃーないんじゃないの』
角から様子を伺いソロリと見た時には、
話しが終わったのか誰もいなかった
病室に前に到着すると
沙織さんが急にドアをガラガラと引き無遠慮に開ける
着替えていたのか美優は、上着を途中で止めこちらをみる
もちろん美琴さんもだ・・・・・・
俺ば咄嗟に悠人の目を腕で塞ぐ。
その後にドアをが閉まった。
『ちょっと沙織さんノックくらいしてくださいよ』
『えっなに?何か俺見逃した?』
『悠人がアホで助かったですけど』
『誰がアホだ』
沙織は、興奮した俺をまぁまぁと両手を前に差しだして
落ち着かせる
『不可抗力じゃんゆるしてよ恋君』
『次は俺が開けます』
『わかったよケチ』
ケチの意味が分からないがドアノックする美琴さんが
ドアの向こう側からくぐもった声で返事する。
『すみません先程は、
美琴さんえっとお見舞いに来たのですが』
美優の耳がピクっと反応する
(ん?何でママの事、下の名前で言ってるんだ恋)
『はーいちょっと待ってね』
引き戸を開け招き入れる
『どうぞ』
美琴さんは、僕の顔をみるなりくすくす笑う
じーーーーとジト目で沙織を凝視する美優.......
『いやぁ思ったより元気そうだね美優.....ごっごめんって』
『沙織ちゃん次したら出入り禁止だからね』
『はいすみません』
良かった元気そうで美琴さんからちょくちょく近況報告
してくれてたからそんなに心配じゃ無かったけど
やっぱり顔見れたら安心した
恋は、1人病室を出ると
自動販売機でホットのSCCのBLACK珈琲を買う
ガコンっと勢い良く下に落ちてくるとカバー、外し中からとりプシュっと片手で持ち人差し指で開ける。
そしてそれ口に含み飲み込み安堵したほろ苦い珈琲と
茜色に染まった空を窓から眺めて1人で黄昏を、楽しむ様に
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