美優が入ればそれでいい

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美優が入ればそれでいい

俺が病室から出るのを見たのか遅れて悠人が来る。 『どうしたんだこんな所で』 『いや、邪魔しない方が良いかと思って沙織さん達が帰るまでは大人しくしとこうかと』 『そっかお前本当そういう所大人だよな』 『おぉぉ見習って萠ちゃん落とせぷぷぷ』 『はっ?萠ちゃんは、全然そんじゃないだかんな』 『ん?ツンか?』 『違うわ』 『まぁでも、ありがとな悠人、付いてきてくれて』 恋は、ホットのBLACK珈琲もう1本買う 自動販売機から 取り出して悠人に渡す。 『げっBLACKじゃんお前ワザとだろ』 『あっ?無理だったのか忘れてた』 『良いよ飲むよ』ごくごくごく 『苦っお前よくこんな苦いのよくチビチビ飲めるな』 『えっSCCは、苦くない方だ』 『マジか大人って凄いな』 『なにが?』 沙織さん達が俺達のいる休憩所を横目で見ると 『終わったよーじゃあねぇ~恋君』 『またね~』 『それじゃね悠人君』 太ももで悠人のケツを蹴る 『なんだよ』 『送ってってくれ遅いし』 『わっ分かったよ』 『すみません悠人が送ってくので一緒にお願いします』 沙『おぉぉ悠人優しい』 悠『あの何か扱い雑っすね』 沙『気のせいだ少年』 悠『1個しか違わないからなあんた』 賑やかに帰っていった 『さて顔拝みに行くか』 再び美優の病室に入る 『恋遅いくるの後1人でどっか行っちゃうし』 『友達との交流は、大切にしないと』 『あら大人なのね』 『あとママの事、下の名前で呼んでたブー怪しい』 目敏く聞いてたのか観察力あるな美優 『怪しい意味が分からないんだけど美優のママさんだよ』 美琴さんは、くすくす笑う 『そこ笑わないでください。』 『ハイハイじゃ お邪魔なので少しモクモク(煙草)してきますね』 『うん行ってらっしゃい』 『美優って本当現金だよね』 また美琴さんは、くすくすと笑いながら病室を出た 出た瞬間僕を手招きする それに答えてベッドの横に移動する。 『どうしたの?』 むぎゅうっと抱きしめる 『ありがとう恋いっぱい頑張ってくれたって先生が沢山褒めてたよ後色々と運が良くて今美優ちゃんは、 生きてるだって』 『うんそうだね。 腎臓に触れてたら1分持たないからねいくら止血しても』 『ん?知ってたの?』 『処置しながら数えてた1分切っても美優意識あったし 吐血もなかったから大丈夫だと思ってたけど手術するまでは、安心出来ないから』 『そっかぁ恋いい子いい子』 僕の髪を撫で撫でしながら笑顔でご機嫌だこの笑顔を守りたいって思う 『あのさ見せて欲しいだけど』 『だ〜めママ帰って来るかもだし恥ずかしいよぉぉ最近の恋変態だぁ美優ちゃんを欲してるのは、分かるけど』 この子本当に頭大丈夫かな? 脳内がエロで構成されてたりしないよね まぁ女子だし念の為聞くか。 『そうだよね傷口見せるの恥ずかしいよね』 『ん?傷口だと?.......』 『何処だと思ったの?』 『えっと.......ナイショ』ぺろっと舌を出して照れを隠す 変態なのは、美優だと言う事は、わかった。 背中を向けてパジャマを捲(メク)る 生々しい傷跡本当にこの幅のナイフが入ってたんだ 傷跡を触ってみる。 『んっん.......』 『痛い?』 『大丈夫恋触りか方が何か.......やっ』 『うんごめんもう大丈夫ありがとう』 傷口を触ったあと我慢できなくて屈んで美優の腰に抱きつく 美優がまた、僕の髪を撫でる美優の匂い久しぶりだこのままずっと傍にいたいけど帰らないと。 『そろそろ帰るね』 『うんまた来てね』 『何かリクエストある?』 『うーん』 顎に指を人差し指を当てて考える 『えっと恋の匂いがするの』 『んーとじゃ僕が付けてる香水とかでいい?』 『ん?香水つけてるの?』 『一応ほらっと』 美優の前に首を近づけて首の匂いを嗅がせる 『本当だぁコレ、シャンプーの匂いだと思ってた』 『まぁそういう香りなんだけど』 へー......ジュルリ........ガブ.......んん.......ちゅぱ 『はっ?えっ?今何したの?』 『甘噛みとちゅうかなあれぇぇぇ?だめだったぁぁぁぁ?』 子供ぽぃ声で答える 『えっ?もしかしてまたKissマーク付けたの』 『勿論』 何故か美優がガッツポーズしてるのだが謎だ もういい考えるのがめんどくさい 『じゃ帰る。』 『うん恋またね』片手を小さく振る ドアを開けると 病室の壁に持たれてる琴美さんが僕の方を見て くすくす笑う 僕が帰ろうとすると 並行して僕に着いてきて話し掛けてくれた 『完全に遊ばれてるね』 『まぁ幸い嫌(イヤ)じゃないので』 『ありがとうね 相手してくれてここ最近背中の傷の事気にしてたから』 『気にする事無いのに次気にしてたら 僕を救った名誉の負傷って言って上げてください。』 『恋君から伝えた方が効きそうだと思うけど』 『じゃ琴美さんが 僕がそう言ってたよって言うともっと効きますよ』 『恋君って何歳?』 『ん?15ですが』 『女慣れし過ぎてるね』 『まぁ姉貴もいるし 元カノは、美優ちゃんより年上だったからですかね?』 『元カノ何歳』 『23 ですかね』 『はっ犯罪!!』 『犯罪かもです。沢山色々教えてくれました。』 『何か言い方が卑猥ね』 『そうですか?それに結び付ける方が卑猥なんじゃ?』 『口が減らない子ね まぁそんなお姉さんにしたら美優は、まだ子供かもね。』 『どうでしょう美優ちゃんは、結構しっかりしてるので 子供では、無いと思いますよ僕の方が支えて貰ってます。』 『恋君ってモテるでしょ』 『んーどうかな 良く分かりません。僕、美優ちゃんいれば良いので』 『へぇ~変な事聞いてごめんねまた来てね』 『はいまた来ますお見送りありがとうございました』
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