まさか 薫side

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まさか 薫side

今日は本社の人が来るって言ってたけど来たとしても分かるのかな… 「こんにちは!」 背の高い男の人が話しかけて来た…でも何処かで会ったことあるような... 「…こんにちは。」 「本社から来た立花です…ってあれ?薫ちゃん?」 私の事をしばらく見てたと思ったら急にニヤッと怪しい笑みを浮かべていた。 この人は確か… 「あれぇ〜?薫ちゃん俺のこと忘れちゃったの?」 この嫌な話し方に無駄に整ってる顔立ちは… 私は思い出してハッとした。 「思い出してくれた?高校の同級生の立花だよ!久しぶり、」 この人は私の事をいじめていた立花くん そして…いじめの主犯だった人 「…親方はこちらです…」 「えー無視ぃ?感じ悪、」 その日は地獄だった。私はお茶だしをしたんだけど、その時も睨まれた。 いじめって言うのはいじめられる側にもいじめる側にも大抵は理由がない。 ただの面白半分の遊び。 そして何を思ったのか親方の前で私を同級生だと言った。 ー本当は思ってないくせにー 最後に電話番号を交換して帰って行った。 最悪だ、建築なんてだれもつかないと思っていたのに。 これから私はどうなるんだろう。
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