出会い 薫side

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出会い 薫side

ピピピッピ… アラームがなっていつもの様に起きての繰り返しが当たり前になった。社会人2年目の秋 私、土方薫は工事現場で働く地味めな女の子だ。 この「土方」という苗字で学生時代はかの有名な新撰組の副長土方歳三に関係があるのではないかと言われたほどだが全く関係ない。 そして「薫」という男の子みたいな名前、 この二拍子が揃ったおかげで私はいじめられて学生時代を過ごした。 「全く…この苗字も名前も嫌い。もっと可愛い名前が良かったのにな〜」 そんなことを考えている間に職場に到着。 「薫ちゃんおはよう!」 「今日も早いね!薫ちゃん!」 「おはようございます!」 工事現場ということもありおじさんばかりの職場は、私にはなんだか居心地がいい。 2年目の私なんかまだまだ新人枠だけど… 「薫ちゃん!このペンキ運んでくれないかな?」 「はい!」 「あっちの山田さんがいるとこね。」 「わかりました!」 まぁこのペンキがこぼれてしまうなんて… この時の私は思いもしなかった。
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