再会 海side

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再会 海side

暖かい笑顔なんて初めて言われて、俺は少し困っていた。 「えっと…ありがとう?」 一応微笑んでみる。 「いえ。じゃあ私はこれで、」 「あ、うん!またね?薫ちゃん。」 彼女はぺこりと頭を下げて帰って行った。 「暖かい笑顔か、」 「海が独り言なんて珍しいな?」 「原田さん!お疲れ様です!」 この人は俺が働く店の店長の原田さん。 この人はトーク力もあって、高身長なイケメン 女の子が寄ってくるのも無理はない。 「それで悩み事?」 「悩み事じゃなくて…最近知り合った子に暖かい笑顔って言われたんすけど俺ってそんな笑顔してます?」 「う〜ん。そうだな。仕事の時は作り笑顔って感じだな〜。暖かい笑顔って言うかお前が笑顔になると周りも笑顔になる…お前にはそんな力があるように俺は思うぞ。」 「ありがとうございます!」 俺が周りを笑顔にする力か…俺にそんな力ほんとにあるのか、? 「まぁ、しっかり休めよ〜」 「はい!お疲れ様でした!」 どこを見て暖かい笑顔って言ったのが気になるな。 次会えたら聞いてみよう。 だって俺らはまだ出会ったばかりだから、
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