未完成

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「今回の件について一言何かお願いします!」 「ご家族について謝罪の言葉はありますか!」・・・・様々な質問が耳に入ってくるが一部しか聞き取れない。餌に群がる鯉のようにマスコミが僕を囲んでマイクを持ってやってくる。 僕は大物俳優。三年前に一般人と籍を入れて子供も二人できた。毎日が幸せな日々を送っていたのだが、一時の油断だった。酒を飲んで車を運転していたら人を轢いてしまった。 何が起こっているのか分からないまま父はそのまま車を走らせた いわゆる「ひき逃げ」を起こしてしまった。人間としてはやってはいけない下劣な行為を 起こしてしまったのだ。そのあと半分意識が飛んでいるなかなんとか家に帰って玄関を開けると最愛の妻が迎えに来てくれた。 ああ、やっぱり世界一可愛いな。妻の顔だけははっきり見えていた。 部屋で寝ている子供を確認して夜の行為を行った。腰を振っている時ふと思った。 このまま三人目も作ってしまえばいいのだ、三人も育てる財産も十分ある。 はやく気持ち悪い感触をしているゴムをゴミ箱に捨てて今すぐにでも膣内に放出したい とそんなクズ行為を行ってしまえば妻に殺されますわ(笑) 行為を終えた後、ベットに横になり深い眠りに落ちていった。 とても気持ちのいい夜だ、こんな最高の気持ちを毎日味わえたら、、、 そんな夜はあっという間に終わって朝が来た。 お日様が僕を温かい気持ちにしてくれる。なんていい朝なんだ。今日も仕事が頑張れそうなだ。朝から外もにぎやかだ、大勢の人が自宅周辺で騒いでいて近くにはパトカーがサイレンを鳴らして、、 パトカー? 僕はカーテンを開けて外の状況を見る。確かに大勢の人が自宅周辺に集まってカメラを持つ人も沢山いた。たぶんマスコミの集団がその大半を示しているのだろう。 隣にいる妻は何が起こっているか分からないまま硬直している。 これは自分から玄関に出るしかない。 ゆっくりと玄関のドアを開く。 すぐさま、餌に群がる鯉のようにマスコミとマイクを持った人間が押し寄せてきた。 そこからは大変だった。昨日の記憶がないままパトカーに乗せられ、取り調べの際自分が初めて人を轢いたことを知らされた。 幸い被害者は軽い骨折で済んだが多額の損害賠償を払い、ネットニュースでは拡散され僕の俳優人生が終わった。 時が進んで記者会見にうつった。有名人が迷惑をかけたらテレビの前で謝ることは昔からの掟となっている。 内心、「被害者とその家族、僕の家族に謝ればよくね?」と思ったが公言したらかえって批判が来るので黙っていることにした。 その会見の最中、記者からこんな質問が来た 「どうして、あなたは俳優の道を歩もうと決めたのですか?」 事件とは関係のない質問。マスコミらしい。面白いネタ作りには必死になっている。 僕は上の壁を超える空を想像して昔のことを思い出す。 30秒ほど考えたのちに「有名になりたかったのです。」 「僕は昔から目立ちたいとう欲を学校や家庭にさらしていました。結果、友達もできなかったし、いじめを受けたこともあります。そんなつらい経験もしても、目立ちたいとう欲は消えないまま今の姿であります。 今、このようにたくさんの人たちが僕のことを見てくれることに対してとても興奮しています。なんだか悪くない気分です」 不敵な笑みを浮かばせ、それを見ていた記者たちはゾッと背筋が凍る。 それが僕の人せぃ・・・ 「バタン!」 これ、過激の表現多すぎて販売できないねぇ。 今の世間このような表現の本は採用されないだろう。
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