悠樹side #2

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話の流れからうどんまでリクエストをしてしまったが、白石が帰ったあと、ひとり残った部屋の中でなぜかそわそわとしている自分に気づく。 さっきのは何だったんだ? あとで買いに行くって、絶対行かないですよね──。 多分、プリン食べて、カップ麺食べて今日はそれで過ごすつもりでしょ──。 そう言って向けられたあの少し色っぽい笑顔。 ずっと敬語で話していたのが急にタメ口になり、だけどすぐにまた敬語に戻って……。 確かあいつ、今までほとんど誰とも付き合ったことがないって言ってたよな。 今、目の前で見た白石と、先週一緒に食事をした白石の話の内容を思い出しながら考える。 本人は全く気づいてないんだろうが、天然であんな話術を使うのか? あんな変化見せられたら大概の男は意識してしまうぞ。 っていうか、俺は何を考えているんだ。 熱のせいで思考がおかしくなってしまったのか──。 部下にそんなことを感じてしまうなんて……。 俺はギュッと目を瞑って大きく息を吐くと、シャワーを浴びるためバスルームに向かった。
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