悠樹side #2

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「ねっ、寝顔って……。もしかして部長、私が寝てた時、もう起きてたんですか?」 「ああ。何で白石が俺の部屋で寝てるんだ?と思って見てた」 「そっ、そしたらどうして起こしてくれなかったんですか!」 「気持ちよさそうに寝ているやつを起こすなんて、そんな人間は非道だろ」 「そういう問題じゃないです!」 何か恥ずかしいことでもあるのか、真っ赤になって頬に手を当てている。 確かに可愛い寝顔だったんだが……。 俺、何かまずいこと言ってるのか? 寝顔が可愛いなんて言ってはいけなかったのか? 拗ねている理由がよく分からないが、これ以上何か言ってまた怒らせてはまずいと思い、俺は話を変えた。 「せっかく作ったうどんが伸びてしまいそうだから、そろそろ食べてもいいか?」 キッチンからコップと箸を2つずつ取り出し、テーブルの上に置く。 「あっ、すみません。そうですよね、おうどんが伸びちゃいますよね。部長、片手鍋の方がおうどんです。そして土鍋の方が雑炊です。雑炊は夜にでも食べてください。どうせ今おうどん食べても、夜はカップ麺にするつもりですよね?」 えっ? うどんと雑炊? 白石の言葉に俺は驚きながら鍋の蓋を開けた。
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