すべてが始まる夜に【コミカライズ原作】

レッスン開始

可愛い──と囁いて口角を上げ、腕の途中で止まっていた肩紐を腕から抜き取る。
すると、ぷるんと両胸が露わになり、上半身は何も身に着けているものがなくなってしまった。
あっ、と両手で隠すと、その手をゆっくりと解かれる。

「綺麗だよ、茉里」

部長は右手で私の左胸を覆った。
手のひらで優しく揉みながら尖端を指で優しく摘まむ。
ビリビリっと身体に電気が流れたような感覚に陥り、腰がふりゃりと砕ける。

「あんっ……、だ、だめっ……」

「その声、もっと俺に聴かせて、茉里」

部長は左胸の尖端を摘まんだまま反対の胸の尖端に唇を近づけ、そのまま口に含み、舌で転がし始めた。
ちゅぱっとリップ音を立てながら、吸ったり、舐めたり、舌で絡めてみたりを繰り返す。

「あっ、あっ、だめっ……、やだっ……」

「茉里、気持ちいい？」

上目遣いで私を見上げながら、胸に唇を這わせて尋ねてくる。そんなこと聞かれても初めての感覚に、もうそれどころじゃないくらい身体の奥が熱くなってきた。

「茉里、教えてくれないとわからないよ。気持ちいい？」

「あんっ、あっ……やぁん……」

「ここが、この尖端が気持ちいいのか？ こんなに硬く尖らせて。可愛いな」

片方の尖端を口に含んで舌で転がしながら、もう片方の尖端を優しく摘まむ。そしてその硬くなった尖端から離した右手をスカートの中へと挿しこんできた。

やだっ……、ス、スカートの中に手を入れるの？

私の腿を上下にゆっくりと撫でながら、段々と内腿の辺りへと移動していく。部長に跨っている状態なので、脚を閉じようにも閉じることができない。
なのに指がどんどん脚の真ん中へと迫ってくる。
突然、一本の指が私のショーツの真ん中をすうーっと撫でていった。

「ひゃあっ……んっ」

水浸しになっているような冷たい感覚と共に、あまりにも驚きすぎて大きな声が部屋の中に響いた。