悠樹side #4

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悠樹side #4

バタン──と玄関のドアが閉められ、白石が自分の部屋へと戻ったあと、俺は速攻で浴室へと駆け込んだ。 インディゴブルーのジーンズの下でどうしようもなくパンパンに膨れ上がっているもの(・・)を、とにかく早く解放したくて堪らない。ジーンズを脱ぐのもひと苦労するくらい膨張しているもの(・・)が現れると、それは熱を帯び、勢いよくピーンと反り立っていた。 シャワーを浴びながら、手は当然のごとくそこ(・・)へと導かれ、中に溜まったものを放出しようと動き始める。 真っ赤に頬を染めながら潤んだ瞳を揺らし、「悠くん、だめっ……」と色っぽい声を出す白石の顔が頭の中に何度も浮かんでくる。 シャワーで湯気が立ち込める中、自然と自分の手の動きが早くなり、茉里──と小さく声を漏らすと俺はその場に大量の熱を放った。 独特の匂いが浴室中に充満し、大量に放たれた熱は跡形もなくシャワーのお湯とともに排水溝へと流れていく。今の今まで勢いよく反り立っていたもの(・・)も、熱を放ったせいか少し勢いが軽減している。 致し方ないとはいえ、一気に夢から覚めてしまったような虚しさを感じてしまった俺は、それを払いのけるように身体を洗い始めた。 シャワーを浴びてリビングへと戻ってきた俺は、タオルで髪の毛を乾かしながら冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、ソファーに座り勢いよくビールを喉に流し込んだ。 冷えた炭酸が喉を刺激しながら胃の中へと入っていく。 火照っていた身体が少し鎮まり始め、つい数十分前にこのソファーで起こった出来事が鮮明に蘇ってきた。 白石とまたこんなことになるなんて……。 しかも今回は理由はどうであれ、キス以上のことをしてしまったのだ。躊躇することなくあいつの身体に触れてしまったのだ。 恥ずかしそうに俺を見つめるあいつの顔が、色っぽい唇が、潤んだ瞳が、ツンと先端を尖らせた形のいいふっくらとした胸が、蜜を溢れ出していたあの場所が、柔らかい身体の感触とともに頭の中から離れない。 あいつに触れた自分の手に視線を落とす。 この指であいつを触り、あいつの柔らかな胸を揉み、尖らせた先端を掴み、あいつの大切なあの中に入ったのだ。 溢れるほどの蜜が絡みついた指を思い出していたら、さっき熱を放出して落ち着いたはずのもの(・・)がまたムクムクと膨れ上がってきた。一向に治まる気配はなく、それはスウェットの上から分かるほどに硬く熱を帯び始めている。 さっき出したばかりだというのにこんな短時間でもう復活したっていうのか。 この回復力って中高生と一緒かよ……。 このままだともう一度浴室に駆け込むことになりそうだ。俺は身体を鎮めようと、冷たいビール再びを喉に流し込んだ。
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