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3人で一斉に見上げて、3人ともが目を丸くする。
「あっ、ど、どうぞ。空いてます」
途端に顔が真っ赤に変化した葉子の上擦った声が発せられる。 見上げた先には水島部長と松永部長が一緒に食事を乗せたトレイを持って立っていた。
「楽しんで食事していたのに邪魔したようで悪いね」
持っていたトレイをテーブルに置き、葉子の隣に水島部長が座り、私の隣に松永部長が座った。
昨日の朝からずっと気にしていた松永部長の顔を社食で見るなんて全く思っていなかったので、緊張からか心臓がドクンドクンと音を立て始める。
私たちは周りで食事をしている女子社員たちからの羨ましそうな視線を浴びながら再び食事を始めた。
そんな視線なんて全く気づくこともなく、私の斜め前にいる水島部長はさっそく箸を手に取りカツ丼を口に運び始めた。どんぶりを持つ左手の指輪が窓からの光に反射してキラッと輝きを放っていて、こんなイケメンな男性が結婚指輪してるのって素敵だなと思いながらチラッと横を見ると松永部長は私と同じアジフライ定食を選択したようだ。
すると、カツ丼を食べていた水島部長が箸を止め、私たち3人を見渡しながら尋ねてきた。
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