新学期

4/4
前へ
/19ページ
次へ
「…おい…そうためちゃめちゃ上手いな!」 ウォーミングアップで叩いた彼のドラムの音は、惹き込まれるような音を叩いていた。 「俺らも引き締めないとな!な!ゆうた!」 「…あぁ…」 「ゆうた?」 「…あ、いや、すごい上手いなって、思った」 「ありがと」 俺はこの瞬間、バンドに火がついた。 こんなに上手い人は見たことない、そう思ったからだ。 ♪~♫~ 「俺ら相性いいのかな?めっちゃいい感じじゃない?!」 こいつの言うとおり、初めてにしてはいい練習だった。 案外、自分の歌声も悪くないし。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加