一冊のノート

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そうたはすごいやつだった。 ドラムも出来て曲も作れて、学年の中で成績トップ。それに加えてルックスも良いから女子にはモテる。 でも、女子には全く興味がないらしい。ドラムが恋人みたいなよくあるやつだ。 それに対して自分は情けなくなる。 成績も真ん中くらいだし、ギターも特別上手い訳でもない。女子にはそりゃモテない。そんな自分は今、一冊のノートで人を助けようとしてる。 こんな奴が人を助けれるのか、と思いながら、朝のホームルーム中にノートの中身を確認した。 (何も書いてない) ますます気になった。
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