昼、商店街

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「まぁ、気持ちは分かるよ? なんとなく虚無感に襲われるというか、誰にも会いたくなくなると言うか」 「そう! そうそうそれ! お兄さん分かってるぅ」  お兄さんと呼ばれた店員はまんざらでもなさそうな中途半端な表情で、曖昧に微笑んだ。 「僕にもありました。けど、そういう時って必ず後悔するんですよ」  コトン、とミユキの前にマグカップが差し出される。陶器のつるりとした感覚が、触れなくてもわかる。ミユキは不思議そうに店員を見上げた。
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