昼、商店街

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昼、商店街

「ねー、お兄さん! いつもの!」  からりと晴れた秋の空に、オヤジ臭い声が飛んだ。  移動販売形式のポップな車には不釣り合いな薄汚れた暖簾。こんな昼間から居酒屋か、と通りすがりの主婦は眉間に皺を寄せている。  が、その声の主は女子高生であり、暖簾に書かれた名前は『しあわせスープ屋さん』だった。
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