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けれど、アルメリアは首を振る。
「いいえ。貴女が変わったの。」
あたしはそんな様子を見て、小さく溜め息を吐く。
平行線になるのは目に見えていて、無駄でしかない。
「もういい。さっさと答えて。」
「それがそんなに知りたいの?」
何故そう頑なに口を閉ざそうとする。
苛立ちを感じ、すると講義室の窓が割れていく。
バリバリッと。
あたしの圧に耐えきれなくなったのだ。
ひゅるりと外から風が入り込んで、その冷気が肌に触れる。
「答えろと言っているのが分からないの?」
このまま、建物一つぶっ飛ばしてやろうか。
あたしはそんな風に脅してみせるけれど、アルメリアの目は変わらない。
あれは、絶対に答えない。
あたしが例え何をしようとも、だ。
それを感じ取って、あたしは仕方なく溢れ出させた魔力を収める。
すると、アルメリアがそこでビーシュとあたしの名を呼んで続けた。
「貴女、ここに入学したんでしょう?ここで過ごせば分かるかもしれないわ。」
「はっ、何言ってんの。そんなのは、あんた達の驚いた顔を拝んでやろうと思ってやった事だ。本気でする訳ないから。」
そんな馬鹿げた事を言い出すアルメリアを鼻で笑う。
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