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住処
つい、売り言葉に買い言葉。
こんな予定ではなかったのに。
シャルドンもまた心底嫌な顔をしていたのをはっきりと覚えている。
普段はアルメリアに尻尾振ってるシャルドンが、流石に猛反対するくらいだ。
相当な出来事だったんだろう。
あの時、あたしがもう少し冷静でいればこんなママゴトせずに済んだのに。
ああ豪語した手前、出て行く訳にもいかず。
後悔してももう遅い。
何度も何度も、同じ事を考えてしまう。
「はぁ。めんど。」
ごろん、と。
木の上であたしは横になる。
本来であれば、授業の時間だが。
そんなものあたしには何の役にも立たない。
何しろ、魔法陣の構成についてとかいう阿呆らしい時間だったからね。
あたしを誰だと思っているんだ。
同じ無意味な時間なら、好きなように寝転がる方を選ぶに決まっている。
アルメリアの奴め。
こんな場所で、あたしが一体何を得るというのだ。
苛立ちを感じながら、下に広がる景色を見ていると。
あたしと同じようにサボっているのか、藤色の髪色をした人間が欠伸をしながら歩いているのを目撃する。
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