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翔「…ったく、何でだよ。」
翔は自室の創作室の椅子に座って、パソコンを付ける。
優香「………」
優香は黙って、ギターやピアノなどの器具をキョロキョロと見ている。
翔「………マジかよもう。」
時は1時間前……
ーーーーー
翔「デ、デビューまで同棲!?」
宗介「そうだ。
ここの事務所にお前はそれまで来なくていい。
お前が優香をただの卵から、金の卵にしてみせろ。」
翔「曲はどうすんだよ!?」
宗介「優香に渡して届けてもらえ。
とにかく!優香のプロデューサーとして
来月まで練習に付き合ってやれ!」
優香「あ、あの…私は……」
宗介「んあ?…大丈夫、大丈夫!
こいつはあの二宮 翔!
忙しすぎて、曲作りにしか興味無いし
こいつは俺の女の1人に必死でねぇ〜。
ほかの女に手を出すほど、度胸もないからさ。笑」
ーーーーー
優香の荷物は、明日引越し屋が持ってくるらしい。
翔「……あのさ。」
翔は座りながら、優香の方に体を向けて提案する。
優香「はい?」
翔「歳っていくつ?」
優香「21です。」
翔「同じか……いきなり、知らない男と同棲って、ご両親には伝えたの?」
優香「それは、大丈夫です。
宗介さんにスカウトされたのは、1週間前で
その時に同棲の件も聞きました。
家族にも大学にも説明済みです。」
翔「大学生?」
優香「はい、今は休学中にしてもらいましたけど。
…私からもいいですか?」
優香は手を小さくあげて、翔に問う。
優香「二宮 翔さんなんですか?」
翔「……まぁ。」
優香「………やばっ!
本物なんだぁー!!」
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