第1小節:はじまりのうた

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翔と夕紀は、翔の住むマンションへ着いた。 夕紀「ねぇ、そろそろ私たち「やだ。」 夕紀の提案を翔は遮って拒否する。 夕紀「もぅ。私まだ何も言ってないよ?」 翔「やり直そうとか言うんだろ? 勘弁してくれ。」 翔は夕紀が買ってきたおでんをリビングに置く。 夕紀「だって…ずっと好きなんだよ?」 夕紀は後ろから翔に抱きつきながら答える。 翔「今は曲作りで精一杯だから。」 夕紀「…いつまで作るの?」 翔「夕紀が… お頭との不倫やめるまでじゃない?」 翔は抱きつく夕紀の手を払い、白飯を取りにキッチンへと向かう。 夕紀も数歩離れながらも、ついていきながら答える。 夕紀「だって、あの人。翔が稼いだお金で何してると思ってるの? こないだミリオン達成した曲だって、いくら貰ったの?」 翔「5万。」 夕紀「ほら、最低最悪。 だから、私があの人を見張ってるんじゃん。」 翔「ねることが見張ることなのかよ。」 翔は夕紀を睨みながら問う。 それに対し、夕紀は翔の横に並び、白飯を取りながら答えた。 夕紀「ねぇ…私のことは嫌いになった?」 翔「なったから、ずっと申し出を断ってんだろ?」 翔は夕紀から離れるために冷蔵庫から お茶を2本取り出し、リビングの席に着く。 夕紀はそれについていきながら、お茶の1本を自分の手元まで持っていき 翔の向かい側の席に座る。 夕紀「じゃあ、何でこうしてご飯一緒に食べてくれるの? 合鍵だってもらってるよ?」 翔「今日までだ。食い終わったら置いて出てけ。」
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