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ー次の日の午後8時ー
翔「はい、お頭。」
翔は頼まれていたアイドルグループの曲が入ったCDを宗介に渡す。
宗介「おせぇぞ。
こんな時間まで俺をオフィスで待たせんじゃねぇよ。」
翔「2日以内の条件はまもってんだろ。
それに曲は曲で完璧だよ。」
宗介「ならいい。
…曲聴いていいか?」
翔「ヘッドホンしてくれ。」
聴きたくない翔の条件を飲んで、宗介はヘッドホンで曲を聴く。
宗介「…………うん。流石だな。」
翔「………」
宗介「いいぞ、よくやるよな〜、お前も。」
宗介は聴きながら、そう翔に声をかける。
翔「黙って聴けよ。」ボソッ。
翔は小声でそう言いながら、一室から出ようとする。
宗介「誰も夕紀の曲作れなんて言ってねぇーぞ。」
宗介は目線を合わせず、ヘッドホンをしながら翔に声をかける。
翔は振り返り、宗介を睨む。
宗介「いいか?
お前は俺が頼んだ曲だけ作ってればいいんだよ。」
翔「……」
宗介「それに夕紀はもうお前のモンじゃねぇだろ?」
翔「………」
宗介「あの女……いいよなぁ。夜だけだが。」
翔「てめぇ。」
翔は宗介の目の前まで早歩きで行き、両手をヘッドホンにあてている宗介の胸ぐらを掴む。
コンコン、ガチャ。
「し、失礼しますっ!…って、ええっ!!?」
そんな中、ある1人の女性が宗介の部屋へと入り
胸ぐらを掴まれている現場を見て
両手で口を抑える。
宗介「おっ、来たな…優香。」
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