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コンビニ店員をしている吉田真一は、今日も忙しい時間が過ぎて、店長が疲れきっていつものように
「休憩入ります」
と元気なく言ってバックヤードへ向かう。
今日は、店長と吉田真一ともう一人の高田さんと一緒だった。
高田さんは、年配の女性で少し口がうるさいが、仕事をしてくれるので助かっていた。
なので、うまく使ってやろうと吉田真一は思っていた。
吉田真一が、荒れた売り場を直していき、高田さんにレジ回りを任せていた。
すると、高田さんが
「吉田さん、お掃除行ってきていいよね」とトイレ掃除をしていいかと聞かれた。
本来なら、昼間にやるのだが、なぜか今やりたいと言ってきた。
吉田は、さすがに、今行かれるとやることができないので
「もう少しだけ、いいですか」と返すと
「わかったわ」と少し強い口調で言う。
吉田は、そのあと作業をしていると
「吉田さん、お掃除行ってきていい」
と又しても、高田さんが少し甲高い声で聞いてきた。
吉田は、しょうがなく
「いいですよ!混んだら呼びますね」と言うと
「了解」と言ってさっさと向かった。
すると、五分も立たないうちに、客が押し寄せて来たので、吉田は自分一人だと持たないと思い、掃除に行った高田さんを呼びにいく。
「高田さん、お客けっこう来たので、手伝ってもらえます」と吉田が顔を出すと
トイレが水で溢れていて
「ごめん、気になるなら所やってたら、こうなった」と悪気もなく笑って言う。
吉田は
「分かりました。店長に手伝ってもらうので」と言って吉田は、その場を後にして、店長にヘルプと言いに行くと
少しふてくされた顔をして、レジに出てくれた。
無事客が、店内から出て行き、トイレの状況を説明した。
店長は、
「もう、休憩伸ばすから」と言ってトイレの心配もせずに休憩に入る。
吉田は、少し呆れていた。
その後、トイレの水はおさまったが、結局業者を呼ぶ羽目になった。
高田さんは、悪ぶれもなくて
「前日からあの黒ずみが気になってね」と言う。
吉田真一は、帰り際に店長から
「吉田君、トイレ掃除も程々にね」と言われて
「はぁ」と納得できない感じで返事をした。
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