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母はリビングテーブルにロール紙を広げて、四隅を何処からか持ってきたか干支の置物で押さえた。
「え~っと、雅人君は見ればわかるわよね?」
図面だった、その説明をし始めた。
家の土地で街に一番近く小学校の隣の土地がある。今は税金対策で市に運動場として貸している。少子化であまり使われなくなったので、そこに雅人君が勤めている会社の小規模な食品スーパーを建てる。フランチャイズなので母がオーナーで、経営を実質雅人君に頼む。
「と、言う事なんだけど、雅人君とも話したんだけど、今はただのスーパーじゃしょうがない。そこに付加価値を付けないと」としたり顔で私を見た。
「付加価値?」
「そっ!でね…」と又説明が始まった。
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