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自室に戻り雅人君にまでキツイ言い方をした事を少し反省をした。
「気分を鎮める為にお風呂に入ろう!」独り言を呟きながらお風呂の用意をする為に荷物を開けた。
これじゃない、これじゃない
これだ!と言ってる間に部屋のフローリングスペースは半分になった。踏める所を選んでお風呂に向かった。
お風呂から出たら母は何かを成し遂げたかの様な顔して優雅にハーブティーを飲んでいる。
そうだ!母は私と違って正真正銘のお嬢様だった…世間がそんなに甘くない事を知らない。
「ねえ、お母さん。そんなに上手く行くかなぁ?」
私は出来るだけ静かに語りかけた。
「大丈夫よ、あなたなら」
天井を見上げ微かに微笑みを浮かべて母は言っている。
「雅人君は?いい人なのはわかるけど、1年位でそんなに信用していいのかな?」
私はまるで子供に話しかけるかの様に聞いてみた。すると、母は思いがけない事を言って来た。
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