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「ふ~っ抜け出せた」
4人でメニューを見てイケメン店員さんによそ行き声で注文をし、テーブルから離れたのを確認して、いよいよ私達の時間が始まった。
「そうそう、今日久美ったらね…」
千秋が私の靴下の話しをし始めた。
梢と美奈は信じられない、何でぇ~?とやけに盛り上がっている。
私は話題を変えたくて
「ねぇ、私さぁ最近全然いい事ないんだけど…彼氏は出来ない、お金は出てく、体もあちこち不調、仕事もボンミス。何なんだろ?」
「お祓いでも行けば?」
「あっ!すみませ~ん!ジントニック!」
合間に飲み物を注文する梢。
「ん~、その見映えなら黙ってればお嬢だよ、だから先ずは大人しくして彼氏を作る!」
肉を選びながら美奈が言いたい事を言った後、千秋が妙に真面目に
「先ずは掃除!靴下を揃えてしまう。綺麗にしてないと幸せが逃げちゃうんだって、風水ってやつ?」
「 え~?そうじぃ~」
私の掃除嫌いを誰も知らない。
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