12月26日

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「ふ~っ抜け出せた」 4人でメニューを見てイケメン店員さんによそ行き声で注文をし、テーブルから離れたのを確認して、いよいよ私達の時間が始まった。 「そうそう、今日久美ったらね…」 千秋が私の靴下の話しをし始めた。 梢と美奈は信じられない、何でぇ~?とやけに盛り上がっている。 私は話題を変えたくて 「ねぇ、私さぁ最近全然いい事ないんだけど…彼氏は出来ない、お金は出てく、体もあちこち不調、仕事もボンミス。何なんだろ?」 「お祓いでも行けば?」 「あっ!すみませ~ん!ジントニック!」 合間に飲み物を注文する梢。 「ん~、その見映えなら黙ってればお嬢だよ、だから先ずは大人しくして彼氏を作る!」 肉を選びながら美奈が言いたい事を言った後、千秋が妙に真面目に 「先ずは掃除!靴下を揃えてしまう。綺麗にしてないと幸せが逃げちゃうんだって、風水ってやつ?」 「 え~?そうじぃ~」 私の掃除嫌いを誰も知らない。
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