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【 第3話: ミッション! 】
小説先輩の指摘は、その当時の私の状況からすると、御尤もだろう。(本当に酷かったから……)
小説先輩から出されたミッション(お題)は、こうだ。
【ミッション(お題)】
①まずは、小説を100個読め!
②色々なジャンルを書け!
③主人公は、中高生の女性だけではダメだ!
④小説を書く前に設計図を書け!
⑤視野を広げ、表現力を学べ! などである…(*ˊ˘ˋ*;)
そのために、小説先輩が手っ取り早い方法として選んだのが、このエブリスタさんでの『全ジャンル制覇』なのだ……。
全ジャンルを書けば、必然的に勉強をせざるを得ない……。
何故なら、私は『恋愛小説』しか知らなかったので、例えば『異世界ファンタジー』なるものを、全くこの当時、理解すら出来ていなかったからだ。
そのジャンルを書くには、それが何たるものかということを調べたり、そのジャンルの小説を読んだりするしかない。
今思うと、このことを先輩は、初めから分かっていたんだと思う。
そのためにまず出されたミッションが、『①まずは、小説を100個読め!』だった。
このミッションは、始めは辛かったが、徐々に面白い作品が多いことに、私は気付き始めたのだ。
他の作者さんの素晴らしい作品を読んでいく毎に、「ああ、こんな表現があるんだ」とか、「こんな展開は面白いな」などと思うようになった。
そして、それは、いつしか夢中になって読んでしまい、あっという間に100個達成することになる。
100個達成すると、200個、300個となり、今では2000個を超えるまでになっている。
そうやって夢中にさせてくれたのは、皆さんの素晴らしい作品と小説先輩のおかげだ。
色々なジャンルを知るきっかけとなったのは、間違いのない事実なのだ。
しかし、『ミッション①』をクリア出来たとしても、才能のない私にとって、他のミッションは非常に厳しいものだった……。
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