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自分の気持ちとここまで向き合ったことは
あっただろうか…
毎日充実してなくても
1日をいかに効率良く無駄もなく
過ごしていくか。
ただ1秒の世界だけで
うまくまわしていくかだけ考えて
自分の時間なんて全くなかった。
そのなかで色んな人と交流して
情報を得て、それでも充実はしてた。
自分のことより子どものことばかり
考えてた気がする。
それは良い面もあれば悪い面もある。
機嫌が悪ければ子どもに八つ当たりして
後で後悔する。
子どもが悪いことなんか
全くないのに子どものせいにする。
周りと比べてばかりで
きっと息苦しい生活させてた。
だけど頑張ってた自分を認めてほしくて
唯一あたしをみててくれてたのは
きっと子供達だったと思う。
この暗い世界も見慣れてきて
出口なんてあるのか…。
時計の針はあれから動かない。
止まってるから考えれた。
自分の気持ちに向き合えたのだろう。
そのとき声が聞こえた。
でも小さくて何て言ってるのか
全くわからなかった。
そういえばあたしは歩いたりしなかった。
真っ暗だし歩く意味もわからない。
自分の存在すら今やっと少しだけ
認識してきたのに。
少しだけ歩いてみようか。
ここの場所にはもぅ戻れないかも…
立ち止まって声の主が来るのを待つか。
少しだけまた怖くなってきた。
でも変化がやっと訪れた。
状況が悪くなってしまっても
もう歩くしかないのだろう。
目を数秒閉じて
深呼吸して自分の体温を感じ
変わらない景色のなか
微かな光を求めて進むことを決めた。
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