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有給
俺はこの日初めて有給を取ろうとしていた。上司の前に立ち、大きい声で、こう言った。「有給休暇届にサインしてもらっても宜しいでしょうか⁈」するとデブ上司は「有給を取るなんて、仕事に対する熱意が足らんよ。それに理由が、神社に行って呪いを祓う?ふざけているのかね?」と言った。でもこんな所で怖気付いているわけにはいかない。俺は「お願いします!俺の人生がかかっているんです!」と、土下座した。すると俺以外の社員も「一日ぐらい休ませてやって下さい。コイツには美人な彼女が待っているんです。」と一緒に頼んでくれた。上司は困り果てた表情で「一日だけだぞ。」と言ってくれた。俺は半泣きになりながら、「皆んなありがとう。」と言った。
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