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終わりに
先日、散らかしすぎて肋骨を折ってしまいました。
バナナの皮を、ごみ箱に入れずに、そのままにしておいたことが敗因のようでした。これも、部屋があらぶっているからこそ、出来た経験だと思っています。
病院のカルテに『バナナの皮で滑った』と書かれた人は、おそらく日本では私だけでしょう。一見、何の変哲もないものでも、まるでマリオカートの世界のように、「それが本来持っている目的」のものを、十二分に発揮できるこのことが、「散らかしの魔法」とも言えるかもしれません。
私がこの文章を読んでいる人に、いちばん伝えたいことは、「さっさと散らかしを終わらせてください」ということです。片付けたほうがいい、とか、掃除をしたほうがいい……なんてことは、人生をこじんまりとまとめてしまいます。
人が本当に自由であるため、本能のままに生きるためには、「何も考えずに散らかす」「取ってきたものをそこにポンと置く」ということが大切だ、ということは、この本を読んでいただいた方には、もう充分すぎるほど、伝わったかと思います。
散らかしというのは、毎日やらなければいけないものだとか、永遠に続くもの、と思われている方が、たくさんいらっしゃるようですが、それは間違いだと思ってください。
今すぐにでも、散らかしを開始することは可能なのです! 散らかることによってあらぶる人生! この素晴らしい魔法で、一人でも多くの方があらぶっていただけたら! と思っています!
人生はチャレンジだ! チャンスは握り潰せ!
拳を握るときは、こう……手のひらに小動物をイメージして握るようにすると、とてもあらぶっている感じがしてグッドですよ!
著者・遠藤麻理恵(えんくみ)
< 完 >
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