焚き付けられて

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真仁は常にモテオーラを放ち、目立ちたがりで派手好き、【だった】 柿渋は、中等部から親友を自負していたが、高等部に入ってから真仁の交遊関係が変わったため、少し距離を置いていた時期もあった それを変えたのが、真仁の隣にいる大塚夢だろう 真仁や柿渋とは違った意味で目立つ生徒だ 制服を見事にパンクに気崩し、メイクもバンクならアクセも靴もパンクな彼女は、入学当初から他生徒から敬遠されていた その彼女の校内で唯一の理解者だったのが、柿渋の隣に座る高塚孝太郎だ 中等部の頃から兄弟でバンドを組んで活動しており、夢とはバンドのメンバー同士なのである 「は~俺も成とイチャイチャしたい。なんならセックスしたい」 柿渋は参考書の上に突っ伏した 「キモい」 夢から言われるのはわかるとして、男子二人からも白い目で見られるのはどういうことだ 「ひどい、夢ちゃん、友達でしょ?」 「の友達」 「ひどい」 「お前らはわかるよな?」 柿渋は、真仁と高塚に、順番に視線を送った 「俺は…」 急に取り扱いに注意が必要な話を振られて、真仁が戸惑っているのがわかる 横目で夢を見るが、夢ににらみ返され、ごにょごにょ言い淀んでいる姿が面白い (尻に敷かれてやがる) だが、真仁はそれすら楽しそうだ 「高塚もいるんだろ?そういう相手。あんなラブソング書くくらいなんだからさ」 柿渋はぐるっと頭を高塚の方に向けた 「俺は作曲担当。歌詞はほとんど夢か兄貴」 「ちょっと!こっちに振らないでよ!私だって作曲してるし!」 「ほとんど採用されないじゃん」 その時、高塚のスマホがラインの通知音を発した
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