第1章 始まりは、、

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「テル坊、なかなか(うた)い文句がうまいじゃあないか」 猫山婆(ねこやまばあ)さんが、ニヤリと笑いました。 「えっ、そ、そうですか? たまたまですよ」 テルは頭を()きました。 「う~む」 猫山婆さんは、テルの配達物を吟味(ぎんみ)して居りました。 「う~ん、テル(ぼう)、また、玉ねぎ(わす)れたね」 「えっ、そ、そうですか? すみません」 テルは、たじたじでした。 16059ce9-3ffd-4a1a-95b9-bfa864ffb980
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