第1章 始まりは、、

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「お(いも)~~芋、や~き玉ねぎ、玉ねぎ、ネコヤ~ナギ、ウナギは無いけど、や~き塩む~すび、厚焼(あつや)玉子(たまご)に、しょうがないから生姜焼(しょうがや)き」  テルの歌声(うたごえ)が聞こえてきました。  ゴロゴロ にゃーご  タヌキ猫のキヌタが、猫山婆(ねこやまばあ)さんにすりすりして来ました。 「テル坊、頑張(がんば)ってるねぇ。今日は忘れ物(わすれもの)はないかなぁ」  猫山婆さんは、この頃少し足腰(あしこし)が痛くて、()ぐには立ち上がれません。 「忘れちゃいけないことは、メモ帳に書いておくんだよ」  よっこらしょ  猫山婆さんは、新聞広告(しんぶんこうこく)裏紙(うらがみ)に、「忘れないこと」と書いて、テルの(ため)(なに)か書き始めました。 32cf7eef-ca53-40fe-b13e-2f0fbd743ce3
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