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「…ねぇよ」
言っちゃえばいいのに。眼鏡だと顔の雰囲気変わるから、ってさ。
こういう玲次が可愛いんだけどね。こういうとこが、まぁ、割と好きなとこ。
これで許してやろう。
「それよか、コンタクトにするんだろ」
話が戻ってしまった。嫌だってば。
「あれ、危ないじゃん」
「死にゃしねぇよ」
「そんなもんで死ぬかよ。目の中で割れるとか怖いじゃん」
「割れんのか?」
「失明したらどうするんだよ。友達とか、目の中にゴミ入れて泣いてるし」
「わざわざ入れんのか」
「違うって」
何でいちいち玲次の意見聞いてんだろ。
「今時、コンタクト以外に選択肢ねぇだろ」
「うーん…」
僕は決意出来ないまま、次の約束の確認だけして電話を切った。
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