新しい勇者:ようこそこの世界へ

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 で、光が収まった魔法陣には勇者が……おーい勇者が2人おるんやけどー?  男女が2人、16前後かね。勇者が2人おる状況にめっちゃざわついとるけど、どうするんやろか。 「よ、ようこそおいでくださいました。新たな勇者様。私はこの国の第一王女、レイネス・カンタルラと申します」  混乱しながらも王女が自己紹介、それに勇者側も名乗った。 「か、上城(かみじょう)勇人(ゆうと)です」 「さ、佐藤(さとう)光留(みつる)です」 「カミジョウ様、サトウ様。早速で申し訳ないのですがこちらの事情をお話するため、別室へ移動しましょう」  説明は王族の仕事、ギルドやら大臣は顔見せかねー。 「す、すごいね。勇者様が二人来るなんて」 「そうだな。まぁアレよりマシそうではあるが」  ルートの言葉に返事すると、佐藤がこっちを見た気がした。  不思議に思ったらルートから声をかけられた。 「ん?」 「僕たちも行くんだって」 「わかった」  ルートについていく途中、古参大臣がヒソヒソ話しとるんが見えた。んーむ。  別室に移動したんは王女、ルートと国王夫妻と王妹夫妻、それと護衛の帝と近衛騎士のみ。  カルシウム王女は勇者ショックから立ち上がれず儀式に不参加。ルートの従妹は魔法試験のため不参加だそうな。  ちなみに、新しい勇者が召喚されると各国の魔法陣は機能せんくなるらしい。アミさんがアナウンスした方が早いんやなかろうか。
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