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「例年通りであれば、勇者殿には聖剣の義を受けた後王宮で世界の基礎を教わって学園で生活してもらうのだが。二人、か」
顎を撫でて唸る国王さん。精霊曰く複数の勇者が召喚されるんは数百年ぶりとの事。
今までの複数での召喚はとある代を除いて勇者のリーダーを決めてやってたらしい。
ただ、男女の勇者は聞いたことがないそうな。
(国王さんが困惑しとるんはそれ?)
〔だと思う〕
〔ぼくらもいろんな勇者を見たけど、女の子みたいな勇者は初めて見たよ〕
〔んー〕
精霊も悩む、国王さんも悩む。それに上城が恐る恐る手を上げて言うた。
「あの、学園に通うのはまぁ王道でわかるとして、俺みたいなおっさんが通ってもいいんですか?」
「ん?君は17ではないのか?」
王様モードで話す国王さん、上城と佐藤の年齢は10代やし、成人には見えん。あとなんでおっさん?
「いえ、俺は普通の会社員で
もうすぐ35になりますが……」
「「「……えぇぇええええ!?」」」
「は?」
童顔にも程があるが?
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