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「現状佐藤さんが言葉理解しとるんはウチと全帝さんと上条だけや。それに部屋移る時もウチの言葉に反応しとったからな、今後を考えたら早めに対処しときたい」
「あー」
上条だけ納得してくれた。
「具体的にはどうするの?」と全帝さんに聞かれて考える。前に王女に聞こう。
「勇者ってこの後どうするん?」
「え、お父様が言ってた通りカミジョウ様には聖剣の儀式をした後城で基礎知識を付け、学園で過ごしてもらうわ」
「佐藤さんの言語理解はどうするん」
「そこなのよねー。貴女みたいに突飛な力があればそれを補助できるのでしょうけど」
「ウチの事細かに想像されたブツを『突飛』で済ますなや」
「神に等しい疑似人間の幻覚を出せる事自体が突飛でなくて何なのよ」
……そういやこの二人にウチの属性の話した事なかったな。した所でたぶん呆れられるけど。
「ムー」
「サトウ様の場合は、貴女みたいに地道に言語を覚えてもらうしかなさそうね」
「犬に躾をする感覚か?」
「言葉の選び方には気をつけなさい」
感覚的にそうじゃろが。
補聴器付ければえぇんじゃろうが。ウチ仕組み知らんし。適当に作ったら爆発しそう(経験上)。
試しにボックスから適当な教科書出して、内容が読めるんは確認したけぇ文字は大丈夫。筆談しながら聞き取りの練習をする事に収まった。
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