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2人を宥めて城に来ることに成功。しばらく寮の部屋1人(執事除く)かぁ。
翌日の放課後からさっそく来て、今は廊下を歩いとる。全帝さんは放課後は本来の仕事に行っとるからおらぬ。
「夜間の警護でルート誘拐されたら文句言われんよな?」
「お母様の命令は珍しいから、誰も文句言わないわよ」
「紫ちゃんトラウマになってるね」
なるわい。
勇者組は城内にある図書室におるらしく、実技以外は基本そこで勉強する予定。
ルートは情勢に疎い、ウチは偏った知識しかない、じゃけ王女が先生。
精霊がやればえんでね?とも思ったが、とうの精霊がこれを拒否。お気に入りでない人間に姿を見せたくないとな。
「ちな、各国の勇者に関する感想はどない?」
こっちが2度も召喚に成功した。それにあんまよろしくない感情はあるやろう。
「反応は2つ。1つはメリットは失ったけどアリス国が再度教育する勇者を観察する派。もう1つは自国の方が有益に使えるから寄越せと文書を寄越してくる派。
後者は主に帝国ね。それ以外だと戦争をしたい国主か、もしくは勇者の力をアピールして経済を動かしたい国」
「ほーん」
どっちにしろ勇者を人間として見とらんか。
まぁ二度目な事もあって教育は厳しくせんといかんよなぁ……性格が悪かったら。
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