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さて、図書室に着いたけど隣のルートの緊張がすごい。
「オーロ貸そか?」
「大丈夫」
「さっさと行くわよ」
扉を開けて中に入ればまずは圧倒的な本の量が目に入った。地震起きたら片づけ大変そうやな。
2階構造やが吹き抜けのお陰で圧迫感は感じん。等間隔に吊るされたシャンデリアはさすが王族。
人工的な匂いは一切感じん、本と木の匂いがよき~。
「めっちゃ落ち着くな、家に撒きたいくらいや」
「家に撒く匂いってなに」
「僕もここの匂い好きなんだ~」
読書スペースとして設けられた中央の長テーブル、そこに既に勇者組がおった。
側に何冊か本があるから自習してたんやろうか。
「カミジョウ様、サトウ様」
王女が呼べば二人がこっち向いた。そしてウチの側にるオーロに驚いた。
「でっか!」
「えっと、犬ですか?」
「残念、魔物のウルフ」
異世界らしい生物を見たからか興味津々な二人。
こっちに来た当初は腰まであった体高のオーロやが、去年に肩まで成長したもんなぁ。
一年でこれだけ成長するんやったら今年はどこまで伸びるんやろうか。
ルートは上条の、ウチは佐藤の隣に座って王女は資料を確認しながらルートの隣に座った。
オーロは足元に伏せる、テーブルに頭乗せられるけど本があるからな。
「なに読んでたん?」
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